『戦力「内」通告 ハーバードが教えてくれない「本当に生き残れる社員」』
(ダン・ラスト:著、武藤陽生:訳/ハーパーコリンズ・ジャパン)

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 大手企業でさえいつ潰れるかわからない時代、夫婦共働きは当たり前、非正規雇用者は増え、いつ肩を叩かれるかわからない…そんな不安を抱えるビジネスパーソンは多いのではないだろういか? 1日のほとんどを職場で費やすならば、上司や部下とはできるだけ上手く付き合いたい。 給料アップのためにスキルをあげたい、同僚に差をつけたいと野心に燃える人もいるだろう。ここで、いまの厳しい社会で、自分の居場所を作り続けるために、おさえておきたいビジネス本を5冊紹介しよう。

■あなたが職場で貧乏くじを引かされるワケ。デキる人ほど陥りがちな社内政治の罠

『戦力「内」通告 ハーバードが教えてくれない「本当に生き残れる社員」』(ダン・ラスト:著、武藤陽生:訳/ハーパーコリンズ・ジャパン)

「アレ、なんでアイツのほうが評価いいの?」そんな気持ちを同僚や部下に抱いた人は本書を読まない手はない。本書は、いつなんどきクビ宣告がやって来るかわからないリストラ先進国アメリカから届いた話題のキャリア指南書。「社内政治を好きになれ」「職場の友を真の友だと勘違いするな」「下を向いて仕事に専念だけするのは大間違い」「会社で食らうパンチの原因のほとんどは自分にある」といった一見スパルタなアドバイスの数々は、自らも過去に二度クビ宣告を受けた著者が、人気キャリアコーチに転身するまでにつかんだ生きた教訓とあって超リアルで実践的。

 評価への不満を「カッコ悪いから」「めんどくさいから」とそのままにして、怨念だけためこんでいても何も変わらない。現実を客観的にみつめ、見たくないマイナス部分も「自分のこと」として受け入れた先にこそ、プラスに変えるきっかけはみつかる。本書にはテクニック毎にあなたに対する様々な質問が用意されている。その問いにひとつひとつ答えていくことは、自分のニガテをあぶりだす作業でもあり、少しツライかもしれない。だが我慢して一皮むければ、よりタフになれること間違いなし!

■時代は変わった! 年収1000万!? 実は正社員より安定の「派遣社員」そのメリットとは?

『やりたいことを仕事にするなら、派遣社員をやりなさい!』(大崎玄長/総合法令出版)

 本書は、仕事のストレスや悩みを持つ多くの人に、「派遣」という選択肢をすすめる一冊。「自分にぴったりの仕事に出会えた派遣社員」11名のリアルな声や、派遣労働の流れ、派遣労働事情、お仕事紹介など、派遣事情を網羅。今や労働者の約4割が非正規労働者という時代。著者の大崎氏によると派遣社員は「実は安定!実は勝ち組」で、正社員よりもワークライフバランスが手に入る「理想の働き方」なのだそう。そのメリットは、職場のトラブルには派遣会社が対応してくれる、残業した場合はすべて時給換算、正社員を目指す人には「紹介予定派遣」制度がある等様々だ。2015年の派遣法改正により「派遣35歳定年説」をきっぱり否定。気になる給料は、たとえば、ITエンジニアや機械設計エンジニアの中には、時給4000円、5000円の人もいて、年収1000万円という派遣社員もいるという。いま仕事の悩みを抱えているという方にとって、この本は突破口になるかもしれない。

■「言葉」の選び方で大人の力量が試される!「ごめんなさい」はNG!気が進まない時は、何て断るのが正解?

『大人の言葉の選び方』(石原壮一郎/日本文芸社)

 本書は、「頼む・誘う」「断る・承諾する」など7つの章に分かれており、それぞれの用途で頼りになる「大人の言い方」を教えてくれる。間に挟まれる「雑談力」や「SNSフレーズ」などのコラムも見逃せない。著者の石原氏曰く、「いい言葉」を選ぶことは「いい人生」を送るための第一歩とのこと。たとえば、“断らずに断る”という、相手の気持ちを害さずに相手に「仕方ないな」と思わせる、大人の言葉の選び方とは?

会社の飲み会に誘われたけれど、今日はどうも気が乗らない。そんなときに言ってしまいがちなのが、「行けたら行くよ」というような曖昧な返事。一時しのぎの対応と取られかねない言葉はNG!「得意先から電話が入るかもしれないから、あとで連絡するよ」と伝えれば、あっさり引き下がってくれ、そのうち盛り上がればあなたのことを忘れてくれるはずだ。

 周囲の素敵な人を思い浮かべると、そのほとんどは「言葉選びが優れている人」ではないだろうか。苦手な上司にも、しつこく言い寄ってくる異性にも使える大人フレーズを取り入れれば、明日からちょっぴり生きやすくなるかもしれない。

■筋トレとプロテインで、この世の99%の問題は解決!?マッチョ社長が教える究極の悩み解決法!

『筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法』(U-CAN)

 「筋トレとプロテインで、この世の問題の99%は解決する!」そう言い切るのは、フォロワー5.3万人を超える人気ツイッターアカウント「マッチョ社長」ことTestosterone氏。筋トレのすばらしさ、意義を177の格言として掲載した本書を読めば、誰もがすぐにでも筋トレをしたくなることだろう。Testosterone氏の「筋トレ」哲学は次の通りだ。

「どうやったら自信つきますか?」とか言う人は自信がその辺に転がってると思ってるのかね? “他の誰よりも努力した”という自負と”ここまで努力してダメなら仕方ない”という潔さが重なって揺るがぬ自信となる。自信満々に見える人達は怖くて仕方がないからこそ裏で人一倍努力してる。それか筋トレ。」

 「上司も取引先もいざとなれば力尽くで葬れると思うと得られる謎の全能感」「恋人に裏切られてもバーベルがいるという安心感」…そんな理由から、自信がない人には筋トレをすることをすすめる。さらに、Testosterone氏は言う。「筋トレをするとほとんどの悩み事が解決する。逆に言うと筋トレをしても残っている悩み事は真の問題という事だ」と。もう筋トレをしない手はない。

■仕事ができる「頭のいい人」と仕事ができない「惜しい人」の違いとは?

『入社1年目から差がついていた! 仕事ができる人の「集中」する習慣とコツ』(中尾ゆうすけ/すばる舎)

 本書は、仕事ができる「頭のいい人」と仕事ができない「惜しい人」を比べ、何が違うのか、どう改善したらいいのか、上に行く人がやっている仕事のポイントを分かりやすく解説している。「頭がいい人」と「惜しい人」は、入社1年目からじりじりと差がついているとか。その差は何か。それは「期待されているアウトプットを確実に出せる能力」だという。その「期待されているアウトプットを確実に出す」ためには、「考え方や姿勢」「スキル」「作業プロセス」「人間関係の構築」が一定のレベルに達していないといけないらしい。しかし、これらは属人化しやすく、目に見えないので、できる人とできない人の差が大きくなりやすいのだ。

・頭がいい人は、途中から途中までやる 惜しい人は、一気にやろうとする
・頭がいい人は、資料は薄く、手元の情報は厚い 惜しい人は、資料にすべての情報を書く

 このような言葉の数々にヒヤッとさせられ、途中で読むのが辛くなるかもしれないが、5年後、10年後を見据えて、今から習慣を変えていこうではないか!