『シンプルに働く』(名取芳彦/クロスメディア・パブリッシング)

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 仕事や人間関係の悩みは尽きないものだ。頭ではわかっていても、心ではなかなか納得できないもの。こうした悩みに、25万部突破のベストセラー『気にしない練習』でも知られる現役の住職が、「般若心経」の智慧から解決のヒントを教えてくれる『シンプルに働く』が2016年7月26日(火)に発売された。

 『西遊記』の三蔵法師のモデルでもある玄奘三蔵がインドから持ち帰ったと伝えられる「大般若波羅蜜多経(だいはんにゃはらみったきょう)」という600巻に及ぶ経典がある。「般若心経」は、そのエッセンスをわずか270字ほどに凝縮したお経で、「仏教の智慧の結晶」といえる。

 同書では、職場の人間関係や仕事でモヤモヤを抱える人たちに向けて、元結不動密蔵院・名取芳彦住職が、48のパートに分けられた般若心経の一節を引用しながら、「都合のいいことだけを必然にしない」「迷惑かどうかは相手が決める」「やる気を出すためには、その縁を集める」など、悩みの一つひとつに答えていく。

 同書を読めば、自分が抱える悩みに対する答えを、身近な具体例を通して、また同時に般若心経を理解しながら見つけていくことができるだろう。たとえば、「給料が安くて不満」「同期が自分の上司になった」「仕事に変化がなく退屈」「上司が理不尽」「結婚して幸せな同僚と自分を比べてしまう」など、働く人たちの仕事や人間関係、生活にまつわる等身大の悩みにズバッと答えている。

 1項目は4ページで、般若心経の一節とそのやさしい解説、働く人の悩みとその回答をおさめている。また、「協力」「仲間はずれ」「対立」「慰め」「家族サービス」など、われわれが仕事や職場、あるいはオフの日に遭遇するさまざまなシーンを連想させる動物のコミカルな写真を10枚あまり配置。思わずほっとするビジュアルは、「仏教の智慧の結晶」とともに働く人たちの肩を軽くしてくれるだろう。