「そして、誰もいなくなった」
(日曜よる10時30分/日本テレビ/脚本:秦建日子 演出:佐藤東弥 出演:藤原竜也 玉山鉄二 二階堂ふみ 伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)ほか)


早送りしてるわけでもないのに展開早過ぎ!

国家のスパイに疑われるという巨大な事件に巻き込まれてしまった藤原竜也じゃない藤原演じる藤堂新一。
その名まえも今や、不名誉にも婦女暴行犯のチンピラ(遠藤要)に奪れて、【自称・藤堂新一】になっている。
危うく婚約者・早苗(二階堂ふみ)まで、会社の後輩・五木(志尊惇)に奪われそうなピンチ。というか、
五木と早苗は以前関係があったらしく・・・。

なんでこんなにみんな繋がっているんだ!

捕まって困り顔をしまくる藤原さん(藤堂)だが、意外と打たれ強い。「決めた、おれ、帰ります」と強気。
でも、またガツンとやられてしまう。
その頃、公安警察鬼塚(昼ドラの帝王・神保悟志)がお母さん(黒木瞳)を訪ねてくる。
あなたの息子さんはどちらですか? と藤原さんとチンピラの写真を見せられ動揺するお母さん。後妻で亡くなった夫の連れ子だったことが判明。

どんだけ複雑な人間関係なんだ! 

お母さん、どっちを指差したか微妙なカットで切り替わってしまう。思わせぶりー。でも後半、どっちを差したかわかる。
さて、早苗は、出世を狙っているらしい小山内(玉山鉄二)のところへ相談に行く。
同じく佐藤東弥演出、藤原竜也主演のドラマで映画化もされた「ST赤と白の捜査ファイル」(14年)でもセンスが良かったテロップ(よりも進化した感じの文字デザイン)はここでも健在で、状況を説明。

一方、藤堂は捕まった場所から逃げ出せた。
調子の良さそうな弁護士(自転車の帝王・鶴見辰吾)に「どんなおんななんですかそのおんなは」と丁寧語プレーを強要させられる藤原さん。その結果、元カノはるか(ミムラ)が怪しいと思えてくる。
斉藤(今野浩喜)に電話すると、「鈍感」呼ばわり。なんか急に冷たい斉藤。じつははるかは、藤堂のせいで、人生狂わされていたようだ。

藤堂、知らないところで、厄災の種を蒔いていたのか!

そのはるかは、藤堂の行きつけのバー(KING)を訪ねた早苗をつけてきて、連絡先を交換。
その後、日下(伊野尾慧)に泣きそうに酸っぱいカクテルをつくってもらう。何もかも見透かしている感じの日下。

先日放送されていた土曜ドラマ「トットてれび」(NHK)でカリスマ作家・向田邦子を堂々演じたミムラが、ストーカーじみた元カノを狂演。
「わたしと結婚してくれたら全部教えてあげちゃう」「新一、騙されてるよ」と五木と早苗のキス写真を見せ、
(藤原さんの眉間と口元がものすごく悲しそう)「お腹の子だって新一の子かわからないよ」とたたみかけ、ベッドに柔道の投げ技みたいに新一を押し倒し「どーして私じゃダメなの」と号泣しながらベルトを外そうとしたあげく「頭冷やして来る」と言ってベランダから飛び降りてしまう。

めっちゃ機械的。「もう誰も愛せない」(91年/フジテレビ)を彷彿とさせるジェットコースタードラマである。

はるかの病院では小山内が新一を説教。
「おまえこんなときまで自分ばっかりかよ!」と一喝。
仲良いと思っていたのは新一だけで、じつはみんな彼を疎ましく思っていたってことか。新一、ショックでとぼとぼ。

新一くん、熱しやすく、ひとつのことに集中するとまわりが見えなくなっちゃうんですね。

ちょっと冷静になった新一だったが、偽・藤堂新一が自分こそ藤堂新一だとテレビで涙ながらの会見を行っているのを見てーー

わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ちがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう

うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ショックでまた錯乱し、定食屋で絶叫する新一。気持ちはわかるが、営業妨害もいいとこ。お店のひと、お客さん、こわかっただろうなあ・・・。
孤立無援で可哀想ではあるが、どうもなんだか自業自得なところもありそうな新一。4話ではどんな酷い目に合い、何をやらかしてくれるか!
(木俣冬)