俳優としても今だからできる役に挑戦したいという彦摩呂さん「朝ドラとかやりたい!」

写真拡大

あの国民的バラエティ番組のスピリットを引き継ぎ“友達の輪”を!とスタートした『語っていいとも!』。

前回、女優の中山忍さんからご紹介いただいた第27回のゲストはタレント・俳優の彦摩呂さん。

イケメンの若手俳優として活躍するもリポーターに転身、「“海の宝石箱”が出るまでマンネリに悩んだ」と明かしてくれた前回。母子家庭で育った生い立ちや、現在の芸能界の仲間や後輩との交流まで話は弾みーー。(聞き手/週プレNEWS編集長・貝山弘一)

―では面倒見よく、みんなを家に呼んで料理を食べさせてあげて。彦摩呂会ですね。

彦摩呂 ほんでまたね、地方ロケ行ったらいろんな食い物もらうんですよ。せやから、みんなに来てもらって、食べてもらって。ほんまいろんな地域から送ってくれるんで。冷蔵庫の中、“ひとり物産展”ですから(笑)。

―でしょうね〜! それだけで特別な冷蔵庫とかを…。

彦摩呂 めっちゃでっかいんです。「去年も送ったけど、今年もいいのできたでー」って送ってくれたりするんで(笑)。

―食費がかからなさそうです(笑)。お酒なんかも?

彦摩呂 そうなんです。でも僕ひとりでは家で絶対飲まない。友達来て、わーっとなる時は飲みます。

―僕も普段よく飲むんですけど、家でひとりだと要らないんです。人に来てもらわないと消費されない(笑)。

彦摩呂 それと一緒ですわ。お酒いっぱい余るでしょ? 食材も。ほんで、お土産も小分けの袋にしてみんなに持って帰ってもらったりね。

―ははは、それは至れり尽くせりで嬉しいですねぇ。でもそうやって人呼んでわいわいやるのも幼少期の寂しさの裏返しとか、周りを喜ばしたいというのが根本にあるんですかね。

彦摩呂 そうですね。それって何十年経っても、根っこだけは幼少の頃の思い出とか経験したことが、一生ずっと自分を作る大事なエキスになってるかもしらんですね。

―喜ばすということでは、その母子家庭で育ててきたお母さんが何より息子の成功を喜んでるでしょうけどね。

彦摩呂 おかんもまだ元気なんで。旅行番組とかTVに引っ張り出したりして。活躍してるっていうのは喜んでくれてますけども。

やっぱりだんだん年老いてくるとね、心配なるんでどうしようと思って。半分こっちに住んで、半分大阪に住んでとか。いろんな先々のこと考えますよね。本人はすごい元気で、「この前な、スーパーで声かけられて、彦摩呂さんのお母さんですよねって言われて。その時、10円のもやし選んでてな、置いたわ」って(笑)。

―はははは!

彦摩呂 「見られてるの恥ずかしいわ〜」って(笑)。ま、元気ですよね。大阪のおばちゃんですから。

―(笑)でもそこで、自分も売れなくなったら、また心配かけてしまうとか、そういう怖さも正直あります?

彦摩呂 あ、それはね、自分の生活が崩れるっていう、それは強いです。ただ、あかんかったらしゃーない。毎日、お茶漬けでええって思うところもあるんです。

―そういう覚悟はありつつ、そうはなりたくないっていうハングリー精神も?

彦摩呂 ありますあります! だからずっと走ってないとダメなんです。そのどっか穏やかなところはあるんで、普段あんまり事務所にも「こうして欲しい、ああして欲しい」ってギャーギャー言わないんです…たまに言うけど(笑)。あかんかったら、あかんでええやんって部分と、それをあかんあかん!って思う部分とありますね。

―そういう意味では、めちゃめちゃ人気がブレイクして驕(おご)ったり勘違いするタレントさんもいる中で、意外と客観的にずっと冷静に見てこられた?

彦摩呂 でも調子に乗った時もありましたよ。これがずっと続くんやと思う時期も。僕の場合、一気にボーンとギャグが当たって売れる芸人さんっていうよりか、過去の基盤もありつつジワジワジワーってきて。延長線に宝石箱があったんでガラっとは変わりませんけど。パッて気づいて自分を戒(いまし)めたりすることはありました。

―宝石箱で一発芸みたいにデビューしてたら、もっと天狗になってたかもと。

彦摩呂 そうでしょうね。でもその頃は、もう歳も歳でしたし。

だから僕ね、いつもロケが始まる前にご主人と話すんです。食レポっていうのは、そのお店にとっては初めてかもしれませんよ。カメラが回る前でね、日常から外れるでしょ? で、コミュニケーションとって馴染んでもらってから、外出てやり直すんです。お店の人がリラックスしてやってくれないといい雰囲気にならないんで、その時間を大事にして。

そやけど、これが忙しくなるとロケが1日3本、4本とか、もう朝の真っ暗なうちからフルコースやって、地方に行って帰ってきて。そうすると、ご主人に挨拶も行かずにロケバスこもって、自分が食べる時だけ行ってとか。そうなってきた時に「アカンわ、コレ」「何様やねん」と思って、すっごい反省したことありますわ。

そういうの、人から言うてもらえないんです。そこそこのキャリアと年齢なんで。若手芸人でもないから、周りは怒ってくれない。でも助かったのは、やっぱりその自分の針は敏感なんで、マンネリに負けそうなってる時もそうやったし、悩んでる時も何かゾワっとするんです。そこで気づけてよかったですけどね。

―誰かに何かもらったひと言がありがたかったとかでもなく、自分で気づけた?

彦摩呂 自分で割と気づいて。その時は人に言われるよりゾワ〜っとします。それ気づかん間、みんなに思われてたんやろなって。うわーって思って、気づけたことを宝にやり直そうと。

―周りが言ってくれないところで怖いですよね。知らず知らず、雑になって。

彦摩呂 雑になっていくし。そやから若いディレクターがきた時でも、こっちが教えてあげなあかんねんけど、そこで言い方とか、言うタイミングと相手に愛があるかないか。そこ3つを大事にできるか、確認してから言おうと思って。闇雲に言うてると圧がかかるんですよ。

―忙しいから、時間がないからというのは相手に対してはなんの言い訳にもならない。

彦摩呂 関係ないですよね。その時がいいか悪いかで、やっぱり次に繋がる、繋がらへんかってなるんです。リポーターは結局、リピーターなんで。使いやすかったかどうかで人気商売やし、得意先のあの人とまたやろや!、あの職人さん、ええ仕事するわっていうのと同じ。そこで好かれてないと先に進めないんですよ。

そこでまた好かれようと思って媚(こ)びる必要もないけども、ちゃんと芯を持ってやっておかんと。自分もやっときたいから。

―そこで真摯(しんし)さが出ますね。仕事に対しても人においても。キャラが違うと蛭子(能収)さんみたいに「うわ、マズ!」とか「このエビ、小さいね」とか言えないでしょうし(笑)。

彦摩呂 ははは! ご主人、目の前に立ってるのにね。でも、許されるでしょ?

―本人は一生懸命やられてるんですよね。ゲストで語っていただいた時にそれは心底伝わりました。素であの人なりに仕事を頑張ってるんですが。でも「バス旅はもう他の人がやったほうがいいんじゃないかな」とか(笑)。

彦摩呂 はははは! もう羨ましくて仕方ないです。蛭子さんみたいになりたいな〜。あるがままでいれるっていうね、すごいなって思います。僕も日めくりカレンダー、出したいわ。松岡(修造)さんに乗るんじゃなくて、蛭子さんに乗っかりましたって(笑)。考えて〜や、集英社! はははは!

―まぁ日めくりで印税も魅力的ですが(笑)、やっぱり彦摩呂ワインとしては役者として、演技のほうでまた新境地を…。

彦摩呂 そうそう。やってみたいけど、今さら受け入れてくれるところはないかもしれませんけどね。

―いやいや、全然それはありでしょう! 今の味わいで藤山寛美さん的なね。熟成させた50年のエイジングワインなわけですよ(笑)。

彦摩呂 もう開けるの怖いですよね(笑)。とりあえず生ビールみたいな仕事ばっかりしてましたから…。

芳醇な香りがするかどうか開けてみたいんですけど、こればっかりはね、我々は受け身なんで。やりたいと言っても、やってくださいって言われないとできない仕事なんで。今やインタビュー受けても肩書きがグルメリポーターって…本当は俳優なんですけど(笑)

―ネットの検索では激太りネタと昔のイケメン俳優だった写真が(笑)。でも、食レポも自分からやらせてほしいと主張してこそだったわけで。今またこうして役者もいきますとアピールしないことには。

彦摩呂 頑張らせていただきます(笑)。本当に事務所に言おうと思います。朝ドラとかやりたい!

―えっ、出たことなかったですか? 

彦摩呂 むか〜し、痩せてた頃はあるんですよ(93年『ええにょぼ』)。でも、できればこのおっちゃんの関西弁で、ちょっと食いしん坊の番頭さんみたいな役とかやりたいな。

―芸人さんでも最近多いですしね。自分の生き様とかバックボーンが味になって、やっぱり滲(にじ)み出てくるような。

彦摩呂 僕の場合、彦摩呂見たらお腹空くって言われますけど(笑)。まぁ『サザエさん』見たら明日から学校やって落ち込むのと同じで。あ、これ国民的にすり込みはOKやなって。

―ははは、逆に朝からうっ…ってもたれて食傷気味になるとか? すいません!

彦摩呂 ははは! 食べたらあかん、こうなる!って思われたらねぇ。それやったらもうほんまに引退しますわ(笑)。

―いやいや是非楽しみにしてます。ちょうど50歳の節目ですしね。

彦摩呂 9月で50ですから。半世紀ですよね。反省せなあかん。まだ死にませんよ!

―でも仕事で食べないといけないし、自分でコントロールするのも難しいですよね?

彦摩呂 そうなんですよ。また、おいしい所に行くから。この夏行っておきたい冷やし麺特集なんてのがあって、ズルズル食べましたわ(笑)。太ってるとお腹空くんですよ。デブって腹減るのよね〜。

―おやつ代わりにカツ丼を食べてるって書き込みもありましたが。都市伝説ですか?

彦摩呂 合間にね(笑)。食べてる時ありました。でもほんま太りすぎて、膝にコラーゲン打ってますからね。女のコは目元に打つでしょ? 僕らデブは膝に打つんですよ。今、だいぶマシになりましたけど。前は2週間に1回打ってましたから。

―それだけ負担が…。健康診断の数値は悪くないということでひと安心ですが。これから演技するのに動けないとですしね。…というわけで、お時間もオーバーしてしまい、そろそろお友達を紹介いただければと思いますが。氷川きよしさんが候補だというお話で。

彦摩呂 きよしとは彼がデビューしてすぐの頃、出会って意気投合して。まるで、兄弟のように接してくれて、いつも元気とパワーをもらってね。歌手としても人間としても素晴らしい、ほんま自慢の弟なんですよ!

―そこまでとは(笑)、またお話させていただくのが楽しみです。ではオファーさせていただきますので。本日はありがとうございました!

(撮影/塔下智士)

●第26回は8月14日(日)配信予定! ゲストは歌手の氷川きよしさんです。



●彦摩呂

1966年9月15日生まれ、大阪府生まれ。俳優、リポーターとして活躍。モデル活動後、アイドルグループ・幕末塾としてデビュー。俳優として数々のテレビドラマや映画に出演する中、リポーターに挑戦したいと自ら事務所社長に懇願。リポーターとして温泉番組、お宅訪問などをこなし、唯一無二のグルメリポーターとしての地位を築く。