2日、韓国メディアによると、観光客誘致や地域経済の活性化を目的に韓国の地方都市が先を争うように導入した「シティーツアーバス」事業のほとんどが、慢性赤字状態に陥っている。写真はソウルのシティーツアーバス案内所。

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2016年8月2日、韓国・ソウル新聞によると、観光客誘致や地域経済の活性化を目的に韓国の地方都市が先を争うように導入した「シティーツアーバス」事業のほとんどが、慢性赤字状態に陥っている。

韓国では、ソウルや釜山といった大都市に限らず、多くの都市でシティーツアーバスが運行されている。比較的安価な料金で街の主要観光地をガイド付きで巡ることができ、他の地方から訪れた観光客には便利な存在だ。ソウルや釜山など人気の都市では、目的や時間帯別に複数のコースを設け運行している。

しかし黒字化できているのは他地域からの観光客や外国人が多いソウルと釜山のみ。例えば首都圏の京畿道では14の自治体がバスを運行しているが、1日の平均利用客が10人程度の街も少なくなく苦しい状況。年々利用客が減り続けている仁川市の場合、昨年はついに1万人を割り込み、毎年数億円に上る赤字分を税金で補っている状態だ。

「シティーツアーバスは営利目的ではなく地域広報のためのもの」との意見も自治体ではあるようだが、膨らむ一方の赤字に、さすがに運行を中断すべきとの声も出てきている。02年からの累積補助金額が25億ウォン(約2億3000万円)を超えている蔚山市の市民連帯市民監視チーム長は「この事態は、各自治体が事前に競争力あるプログラムを準備しないまま、他の地域のやり方に便乗して事業を進めた結果」とし、「シティーツアーはすでに観光客誘致に失敗した」と指摘した。

この報道に韓国のネットユーザーから多数のコメントが寄せられているが、バスの不人気ぶりには納得するとの声が大半だ。

「これといってやることもない町に導入するからいけない」
「蔚山で何か見るものある?」
「昔なら2階建てバスで喜んだものだけど、今では感動もしないしね」
「僕は蔚山に住んで37年になるが、一度もシティーツアーバスを見たことがない。ちゃんと宣伝してるのか?」

「釜山は確実に成功してる。街の特性が生かされていて、外国人の反応もいいよ」
「見るものがなければ乗る人はいない」
「どうせ自治体長とか公務員の実績づくりのためにやったこと。廃止しろ」
「そんなものを運行するくらいならドーム球場を造ってくれ」

「試乗すらろくにしないで運行してるからだよ。これこそまさに公務員による机上の空論」
「需要に応じて運行回数を調節すれば問題なし」
「バスに乗ってまで『シティーツアー』すべき街が韓国にいくつあるだろう?外国のまねだけしても国民の血税が浪費されるばかり」(翻訳・編集/吉金)