子どものぐずりや周囲への配慮、さらには幼児のトイレなど…公共時間による長距離移動でのママたちの気苦労は大変なもの。そんな家族連れの移動が楽しくなるよう鉄道会社や航空会社ではさまざまな取り組みをしている。そこで、鉄道などの乗り物事情に精通しているフリーライターの渡辺雅史さんに夏休みのオススメ移動手段を聞いてみた。

●夏休み期間は子連れ専用のファミリー車両も登場

「近年、鉄道会社では子ども向けの専用プランが続々登場しています。例えば有名なところでは、JR東海ツアーズが主催する東海道新幹線のファミリー車両。車両まるごと子連れ専用となるので、気兼ねなく利用できます」(渡辺さん 以下同)

東海道新幹線のファミリー車両は、2016年は8月31日まで運行。出発の4日前まで申し込みが可能だ。

「期間限定ではないところですと、伊豆急下田の特急スーパービュー踊り子号の10号車には、子どもが遊べる『こども室』があります。また、電車好きの子どもがいるなら、JR西日本山陽新幹線500系もオススメ。車内に子ども用の運転台があるんです」

スーパービュー踊り子号の「こども室」には、個室になるベビールームも設置。そこで授乳やオムツの交換もできるという。

●日本航空は家族専用ファミリージェットを運航

一方、航空会社では日本航空が夏休みの期間限定で「家族専用ファミリージェット」による、ハワイへのパッケージツアーを主催。機内は12歳以下の子ども連れ家族専用となり、おむつ交換シートや授乳スペースも設置される。

 

だが、こちらの利用料金は6日間の旅行で1人あたり20万円台後半から30万円台後半。ハワイでさまざまなアクティビティが楽しめるツアーと考えればそれほど高額ではないかもしれないが、1家4人で行けば軽く100万オーバーとなるので、お財布との相談が必要かも…。

鉄道や航空会社が家族連れをターゲットにしたさまざまなサービスを展開する背景には、どういったことがあるのだろうか?

「正直、小さい子連れなら自家用車で行くのが一番気兼ねないですよね。そういった層を何とか取り込みたいという気持ちはあると思います。また、小さい子どものいる家族同士でまとまってくれれば、普通の乗客にとっても快適だという点も否定できません」

小さい子どもがぐずるのは仕方がないが、周囲にただ我慢を強いるのも気が引けるもの。だったら専用車両などでまとまれれば、どちらもハッピーというのは確かだろう。こういったサービスが今後増えることに期待したい。

(高山恵+ノオト)