8月4日、英紙タイムズ(電子版)は中国政府関係部門がマナーの悪い中国人観光客のブラックリストを旅行会社と共有し、騒動を引き起こした人物の旅行を禁止する条例の草案を発表した、と報じた。

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2016年8月4日、英紙タイムズ(電子版)は中国政府関係部門がマナーの悪い中国人観光客のブラックリストを旅行会社と共有し、騒動を引き起こした人物の海外旅行を禁止する条例の草案を発表した、と報じた。5日付で参考消息網が伝えた。

中国国家旅遊局は昨年、マナーが最も悪い中国人観光客をブラックリストに載せる規定を施行した。さらに、もし今回の条例が制定されれば、旅行会社のほか、税関・検疫・出入国検査などの政府部門も観光客のブラックリストを調べ上げ、そのリスト上に掲載された人物に対し、出国禁止などのしかるべき措置を取ることが可能になる。現在まで19人の名前がすでにそのリストに掲載されているという。

一方で、こうした措置が有効に実現できるかどうかについては疑問も出されている。中国未来研究会の劉思敏(リウ・スーミン)氏は「(観光客の)出国を制限する措置については、政府の旅行関係部門が旅行会社に告知する方法でしか執行ができない。しかしもし観光客が(ツアー旅行ではなく)個人旅行で行った場合には、その他の関係部門が協力して執行できるかどうかは具体的な状況を見る必要がある」と語る。

中国人観光客の海外旅行での支出は145億ドル(約1兆4800億円)を超えており、どの国の観光客の支出よりも多くなっている。報道によると、ブラックリストが発表された後もマナー違反の中国人観光客の話題が依然としてメディアをにぎわせている。先週にはドバイから香港に向かう飛行機の中で中国人女性が息子のお子様メニューが準備されていなかったことに腹を立て、搭乗員にオレンジジュースを浴びせかけたことで逮捕された。(翻訳・編集/矢野研介)