写真投稿サイトInstagramで、1コマで描かれた「育児あるある」がママたちから共感の嵐を呼んでいるのをご存知でしょうか?

それは、フォロワ―数16万人以上(2016年8月現在)を突破している育児マンガ。作者は、30歳だった2015年に一人息子のまめちゃんを出産された元タレントでイラストレーターの横峰沙弥香さん。

愛息との日々を描いてInstagramに投稿すると、多くのママたちの間ですぐさま話題に。結果、そのイラストを中心にまとめエッセイやコラムを加えた、『まめ日記』(かんき出版)という本が誕生したのです。

ユーモアたっぷりの絵日記を描く横峰さんに、出版裏話から「ママになってから驚いたことベスト3」などを語っていただきました。

■まめちゃんの生態とママの本音が笑える!

『まめ日記』の登場人物は、2015年2月6日生まれの男児・まめちゃんと、そのママである横峰さん本人、そして50歳でパパになった横峰さんの旦那さんの3人です。

妊娠中の横峰さんが自身のお母さんがいった「さや(沙弥香)のなかにいるからマメだね」という一言から、赤ちゃんの愛称が決まったそう。

1コママンガには、子育てをするママの「あるあるネタ」や人知れず抱える悩み、あふれ出る子どもへの愛が満載。例えば、こんな毎日が描かれています。

まずは、ハイハイし始めたまめちゃんが、強引にグイグイとママのおっぱいを引き寄せようとする1コマ。見ているだけで痛くなります……!

また、スマホの充電器を探していたところ、オムツからびろーんしている1コマも。「僕を充電してください」とばかりにまめちゃんはドヤ顔です(笑)

ほかには、1歳の誕生日を迎えた後の1コマも……。動きもだいぶ激しくなってきた息子さんの命を、どんな所にいてもキャッチし守りぬく横峰さんのお姿。瞬発力とママスキルが確実にアップしています。

■日記は疲れやストレスのない「朝」に描く

シュールかつかわいい毎日を切り取って描く、横峰さん。忙しい育児と家事の合間に、どうやって仕事の時間を見つけているのでしょうか?

「朝、描くようにしています。1日の終わりに描いていたときはどうしても疲れやストレスに邪魔をされてしまうことが多かったのですが、やはり一回寝るとスッキリするので、朝方描くときに疲れに悩まされることはありません」

体もネタも、一日寝かせてから描いているとのこと。描こうとしていたネタを忘れてしまう日はないのでしょうか?

「ネタに困ることはないのですが、いつもおもしろいことばかりが起こるわけではないので、地味なエピソードしかない日は構成に悩みます」

本来、自分のために残すためだけの日記なら、おもしろさまで求める必要はないのですが、このサービス精神が本書が人気の秘密なのかもしれません。

■周囲から「何かやりそう」と思われていた

また、書籍の発売が決まったときはどんなお気持ちでしたか?

「書籍化のお話をいただいたのが、Instagramのフォロワー数が1万人いくかいかないかという時期でしたので、私なんかが書籍を出させていただいていいのだろうかと信じられない思いでした。

イラストレーターとしての活動は2010年から始めていたのですが、売れていなかったので……。自分が好きなように描いたものを世に出せることを、とてもうれしく感じました。

周囲の反応としては、あなたなら、そのうちなにか大きなことをやると思っていたよといったあっさりとしたもので拍子抜けしましたが、それがうれしかったです」

横峰さんのセンスを周囲の方々はとっくに見抜いていたなんて、ちょっと驚きですね。

■横峰さんがママになってから驚いたことは

驚きといえば、初めての出産を経験した人にとって赤ちゃんと過ごす毎日は、驚きの連続です! 横峰さん家にまめちゃんがやってきて、ママになってから驚いたことベスト3はなんでしょうか?

「まず、生後2ヶ月ほどでも構ってほしさに嘘泣きをするところ、成長が目に見えるほど早い(昨日は着られたはず服が着られない、とか)。

それから一生独り身でいる覚悟をしていたほどの自分や夫が、自分以外の誰かをいちばんに考えるようになったこと。いまや息子にデレデレなところが最大の驚きです!」

どれも、聞いていて心が温まるような驚きですね。言葉の端々から、喜びと幸せが伝わってきますね。

幸せな日々を過ごす横峰さんは、「朝起きて、家族で散歩をし、出勤前の夫と息子は入浴して家族でお昼ご飯を食べるまでの時間が私にとっていちばん楽しい団欒タイム」だそうです。

最後に、個人的にどうしても聞いてみたかったことをぶつけてみました。

『まめ日記』のなかには、おっぱいやちんちんなど、育児中でなければ少々恥ずかしいワードやイラストも登場するのですが、それを描くことに抵抗はなかったのか、という質問です。

横峰さんは、「特に抵抗はありません。逆に、おっぱいやちんちんがらみのエピソードは息子が特に生き生きとしているものが多く、いましか楽しめないものだと思っていますので、むしろ積極的に描いていくつもりです」とのこと。

これからも笑い満載の『まめ日記』を描き続け、多くのママを楽しませてくれそうです。

(文/中田蜜柑)

 

【参考】

※横峰沙弥香(2016)『まめ日記』かんき出版