針金細工とか空箱で構成されたリオ五輪DIY開会式を見て、「おもてなし」の気持ちがあればよいのだと勇気が出た件。
東京にあるもの、東京にしかないものを!

いよいよ開幕を迎えたリオ五輪。日本時間6日には開会式が行われ、4年に一度の祭典が幕を開けました。この開会式、そして大会全体を通じて、今大会は特別な気持ちで見守らずにはいられません。すなわち「4年後にコレをやる」という気持ちです。

正味の話、大きな心配はしていません。国立競技場建築計画などの遅延は気になるものの、設備の準備や大会の運営に関しては、たとえ今すぐであったとしても東京はやり遂げることができる。さまざまなジャンルのスポーツ、数多くの世界大会を頻繁に開催してきた実績は伊達ではありません。

また、ホスピタリティ的な面でも十分に及第点以上は取れるであろうと。ホテルや飲食等の充実は世界でも屈指であることを確信していますし、何よりも「安全」という意味では世界一でしょう。リオでは選手村で次々にiPadが盗まれたり、近郊でバスジャックが起きたり、強盗に襲われたロシアの外交官が逆に銃を奪って犯人を射殺していたりしますが、まずもってそうしたことはないでしょう。ゼロとは言いませんが、よほど目を凝らさないと見つからないレベルであるはず。

外国人観光客を迎え入れるにあたっての言葉の問題や、バリアフリー的な問題など、残された仕事もありますが、それも4年あれば十分に解決できるはず。バリアフリー的なところはお役所が問題意識を持っているようですので、何とかするでしょう。そして我々個人と来訪者の問題は、WiFiさえあれば何とかなる気がします。よくよく考えたら、スマホさえ使えれば、大体のことは自力で何とかすると思うのです。そして、スマホさえ使えれば、音声翻訳ソフトとかでイケると思う。

東京全体をWiFiでだいたい覆ってやれば、何とかなる。ソフトバンクとauがファミマとかから飛ばしてくる邪魔なWiFiを遮断して、みんなが使えるようなものを飛ばしていく。とにかくソフトバンクの出しゃばったWiFiをカットすることが急務です。あのWiFiアクセスできないのに、「使えますよー」って顔をするので本当に迷惑です。東京五輪までに、何とかあのWiFiを消し去りましょう。

そんな中、唯一の不安がセレモニー。

僕は2012年のロンドン五輪で打ちのめされました。ジェームズ・ボンドが、ミスター・ビーンが、デビッド・ベッカムが、ポール・マッカートニーが、鬼籍に入った偉大な先人を含め、怒涛のように発信されたポップカルチャーの一大セレモニー。敵わないと思いましたし、日本でこんなことはできないと思った。AKBとエグザイルがユニゾンする姿を想像して、頭を抱える日々。

「大阪世界陸上でAll my treasuresを堂々と歌った織田裕二さんのようには強くなれないよ!」

「誰だコイツ?何そだの歌?っていう世界の声に耐えられないよ!」

「いっそ、外人に全部作ってもらいたい!」

そこまで卑屈になっていました。

しかし、リオは教えてくれた。知っているとか有名だとかじゃない。金があるとかナイとかじゃない。「我々はコレなんだ」というアイデンティティーが大事なのだ、と。世界もそれを求めているのだ、と。正直、ブラジル文化と言われても「サンバ」「イパネマの娘」「ラモス」でほぼ全部という認識の僕ですが、リオはまさにその「サンバ」「イパネマの娘」をド直球でぶつけてきました。ラモス以外、ほぼ全体それだけでした。

それでいいのだ。

東京に来る人は、東京でしか見られないもの、東京でしか体験できないものを待っている。日本への期待が「スシ」「ゲイシャ」「ニンジャ」「フジヤマ」だと言うのなら、まっすぐそれを見せてやればいい。時を超えてきた文化には、理屈ではない揺るぎなきものがあります。「昔からあるんだから、きっとこれが素晴らしい」という強さが。

江戸の町にあったものであれば、何を持ってきても大丈夫。400年の歴史を誇るメガシティと、数千年に及ぶ「日本」の歴史。先祖が作り、今までダラダラーっと残ってきたものを、いつも通り、自信を持って、そのまま出せば何の問題もない。大きな箱に合わせた微調整…ちょっと映像でサポートするとか、いつもより派手に動くとか、その程度で大丈夫。雅楽の調べ、舞い踊る能楽師、空中を飛ぶ海老蔵。そんなんで全然大丈夫です。そこに「おもてなし」の誠実さがあるならば。

↓花火がドーンとなっていれば、ぶっちゃけ下がどんなのでも大して気にならない!

下にあるのは床に映した木のマークと、銀色のビニール袋です!

銀色のビニール袋でもそこそこサマになります!

超基本DIY木工改訂版

価格:1,645円
(2016/8/6 21:01時点)
感想(10件)



オープニングに登場した銀色のビニール袋とそれを振るパフォーマンス。その後も針金でできた虫みたいのとか、針金でできたクルマみたいの、カラーボックスみたいな箱など、ホームセンターで買ってきたもので作ったみたいな小道具が多数登場。その小道具を抱えて地元の人たちが踊る。第1部の大半はプロジェクションマッピングの映像でハクをつけた「DIYダンス」でした。しかし、それで1時間もたせることは可能なのだ。実際にやられると納得できました。特に何が面白いってこともないんですが、「何かセレモニー的なヤツだな」という雰囲気は十分に出ていました。コレなら日本でもやれそうです。花火はコッチも得意ですしね。

↓ライフストリーム的な緑のヒモ!みんなの笑顔を写した箱!地元の大仏への投影!高層階に忍び込む泥棒の実演!こんなんで全然大丈夫です!

有名人がいなくても、世界的スターがいなくても大丈夫!

ヒモが光ってるだけで、そこそこ場はもつ!

DIYダンスの勢いのみで突っ込んだ第2部。ポルトガル語のつづり順で選手団が入場してきます。それぞれの選手には種が渡され、それぞれの選手団ごとに苗木を持った子どもがつきそう。その苗木と種を植えて緑の未来を作ろうという企画です。「すごく簡単でパクりやすい企画ですね!」と小池新都知事のおつきもメモしたであろう、グッドなアイディア。東京では枝豆とかプチトマトとかの種を渡して、家庭菜園みたいなものをやってもらいましょう。

↓基本的には国名がクルクル回るリサイクルDIY自転車と、苗木少女が選手団を先導するのだが、何故かブルンジだけ自転車ナシ!

東京は自転車を全選手団に提供することをお約束します!

国旗を間違えたり、国歌を間違えたり、そういう失礼なミスをしないことをお約束します!

この時間をいかに盛り上げるかも東京での大きな課題。やっぱり、基本知らない人ばっかりじゃないですか。「金&世界記録」くらいの格じゃないと他国には伝わらないじゃないですか。その辺を盛り上げていくためには、ショート選手団紹介VTRなどを、床とか壁面に映すくらいはしてあげたいもの。各選手団30秒くらいの、ショートプロモーションビデオ。日本には世界的スターはいないけれど、ブラック作業員はめっちゃいる。日本ならそれぐらいの手間はかけられるはずです。

今回はその辺のサポートは何もないので、NHKアナが必死に情報を伝えてきます。しかし、いかんせんNHKなので国際情勢的なヤツが多い。「反政府軍との戦闘が始まりました」とかいう悲しみのお知らせや、「銀の産出量が激減して国が危機です」というスポーツやってる場合じゃない情報。そして、ドミニカに対する「野球で有名なドミニカ共和国ではありません」、ジンバブエに対する「ザンビアの隣国です」など、「●●じゃないです」情報群。その国自体については全く紹介されず、間違い探しクイズのヒントみたいなものが次々に提示されます。

↓ルーマニアなどは1976年頃から40年間まったく追加情報がないという雑な紹介ぶり!


まぁでも、ルーマニア情報ってコマネチ以外何もないわな!

もういっそ国の名前コマネチマニアとかでもいいです!


↓トンガの旗手については国情報などまったく入れず「イイ身体ですねぇ」と惚れ惚れする始末!


小島よしおの進化形みたいなのがテカテカしてるwww

あと猫ひろしみたいなのもいたし、芸人の空似っているんだなwww


↓日本選手団でもシンクロ、バスケ、卓球などの面々が晴れがましく入場!


次回東京は「ギリシャが最初」「日本が最後」という順番で入場することになります!

途中は「あいうえお順」か「いろは順」にして、世界をグチャグチャにしてやりましょう!


↓そして最終的に選手たちが植えた種が一気に成長したという体裁で、緑の五輪の輪が出現!


茶の間:「な…何だコレ…」
茶の間:「温暖化対策で熱帯雨林的な…」
茶の間:「全部緑にしちゃダメだろ…」
茶の間:「五大陸を表す色って設定なんだから…」
茶の間:「全大陸緑に支配された世界…」

雰囲気と勢いがあれば大丈夫!

細かいことを考える前に終わって片付ければOK!

その手に1本の苗木を [ クレア・A.ニヴォラ ]

価格:1,512円
(2016/8/6 21:01時点)
感想(0件)



そして、式次第も残るはエライ人の挨拶的なヤツと、注目の聖火点灯を残すばかり。何と言っても注目は聖火の最終点灯者。ペレではないか、ジーコではないか、女子サッカーのマルタではないかなど、さまざまな説が流れていました。そんな中、最後の最後に出てきたのはアテネ五輪マラソン銅メダルのデ・リマ。この選手、途中までトップを走りながら、沿道から飛び出してきたバカにタックルされ、転ばされてしまったという逸話の持ち主。

国内をめぐる聖火リレーでも初日に登場するなど、どうやらブラジルにおいてデ・リマは特別な存在である模様。つまり、頑張ることとか、不運にめげないこととか、そういう気持ちの象徴としてリスペクトされているんどえしょう。ブラジルならば金メダリストなどいくらでもいるのに、あえて銅。そこには、みんなが知っているスターではなく、我々の大切にする想いはこれなのだ、という強い意志があります。銀でも銅でも、出したい人、見せたい想いを大切にすればいい。そんな人選は東京にとっても大いに励まされるもの。

日本にもいるじゃないですか。浅田真央さんは、経歴だけ見ればバンクーバーの銀メダリストに過ぎませんが、日本ではそういう話じゃない存在だったりするじゃないですか。この開会式全体を通じて、お金はまったくかかっていませんでしたが、ブラジルってこういうところなんだよ、ブラジルってこういうことを大切にしているんだよ、ブラジルの歌ってこういう歌なんだよ、と自らのアイデンティティーを堂々と発信する清々しさがありました。

東京もそれでいい。

東京らしい、日本らしい、「普通」でいい。

世界はスターのミニライブを見るのではなく、東京がどんな街なのかを知ることを楽しみとし、喜びとする。「観光」と同じで、どこにでもある立派なものじゃなく、そこにしかない素朴なものが大事なんだと、リオに改めて教えられました。東京にとって勇気をもらえる開会式でした。リオの開会式、見世物としてはそんなに面白くはなかったですが、セレモニーとしてはとてもイイものでした。俄然、楽しみになってきますね。これからの17日間が。

↓聖火台は燃料節約・温暖化防止などの意味を込めて、いつもよりすごく小さいものにしたそうです!

火は小さいけれど、鏡で反射すれば大きく見える!

仏具っぽいので、東京でパクっても別にヘンじゃない!


↓お疲れ様リオ!4年後は東京も頑張ります!



選手が「頑張ろう」という気持ちになるものを!

それが開幕にあたってのお・も・て・な・し!

お金をかけずに、7日間で繁盛店に変わり始める31の仕掛け [ 齋藤孝太 ]

価格:1,620円
(2016/8/6 21:04時点)
感想(1件)



最悪、天皇陛下が空から降りてくれば何かそれっぽくなると思います!