せっかくやせたのに、おなかだけポッコリ…。もしかしたらダイエット脂肪肝かも!?

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美容や健康のために体重を落としたのに、おなかはポッコリ。こんな悩みを持つ人は「極端なダイエットが原因で、肝臓に多量に中性脂肪が蓄積した『ダイエット脂肪肝』になっているかもしれません」と指摘するのは、栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅先生。

【写真を見る】おなかまわりの脂肪を燃焼させるなら「ドローイン」という呼吸法がおすすめ!

●糖質のとり過ぎが中性脂肪の原因に

そもそも脂肪肝が起こるメカニズムとは?「肝臓は、体に取り込んだ栄養素を代謝したり、有害物質を分解して解毒したりする働きを持つ重要な臓器です。糖質を多くとると、肝臓で中性脂肪に合成され、体を働かせるエネルギー源となります。なので中性脂肪はある程度は必要。健康な人では3〜5%くらいの中性脂肪が肝臓に蓄えられていますが、これが30%以上になると、脂肪肝と診断されます。脂肪肝を引き起こすと、肝臓の機能が低下し、代謝や毒素の処理がうまくできなくなるため、糖尿病や高血圧、動脈硬化といった生活習慣病のリスクが高まり、肝臓がんを発症させる危険性があります」。

脂肪というと、脂質のとり過ぎをイメージするが、実はその大きな原因は糖質にある。「特に、女性の脂肪肝の原因の多くは、炭水化物や甘いものといった糖質のとり過ぎによるもの。これらを大量に摂取すると血糖値が急上昇し、それを下げようとインスリンが分泌されます。このインスリンは、余分な糖分を脂肪に変えてしまう働きがあるのです」。

●1カ月に3kg以上のダイエットは危険

逆に極端な糖質制限も、体に悪影響を及ぼす可能性があるのだとか。「極端な食事制限を行なうと、肝臓に蓄積される中性脂肪が不足します。すると、体が危険を感じて、至る所から中性脂肪を集めて肝臓に送り込むのです。これがダイエット脂肪肝のメカニズムです。1カ月に3kg以上の減量をし、手足はやせたのに、おなかだけポッコリしているという人はこの可能性があります。極端な糖質制限の場合、長続きしにくく、リバウンドしてしまうケースが多いのが問題。リバウンドを繰り返すと、中性脂肪がたまりやすくなり、やせにくい体になります」。

●心がけたい食習慣は?

「ご飯や麺、パンといった炭水化物は『少し減らす』ことを心がけましょう。ご飯であれば茶碗に八分目にする、など。このくらいであれば、無理なく糖質をオフすることができます。また、気をつけたいのが果物類。果物に含まれる果糖は吸収がよく、血糖値の上昇を招きやすい食材です。とるのであれば朝に少量を。また、日常生活の中で体を動かす習慣をつけて、余分な脂肪をため込まないようにしましょう」。健康のために行なったむちゃな食事制限が、かえって体調を崩す原因にも。無理なく継続できることを心がけて。

【脂肪肝を防ぐダイエットのポイント】

極端なダイエットは脂肪肝のもと。毎日無理なくできる習慣をご紹介。

●無理のないダイエットで緩やかにやせる

短期間で急激に体重を落とす極端なダイエットはNG。1カ月に500g、4カ月で2kgくらいの減量が理想的。炭水化物を少し減らすだけでも、効果的だ。そのほかにも、しっかりかんでゆっくり食べる、炭水化物の前に野菜を食べて、血糖値の急上昇を防ぐといった食べ方を心がけるとよい。

●チョコレートはダイエット中の強い味方

甘いお菓子の食べ過ぎに気をつけよう。甘いものが欲しいときに、選びたいのがチョコレート。チョコレートには糖質の吸収を抑える食物繊維や、抗酸化力のあるポリフェノールが多く含まれているので、ダイエット中のおやつにも最適だ。ただし、砂糖がたっぷり入ったものは避けて。カカオ70%以上の、糖質が少ないタイプを選ぶとよい。

●ドローインで、おなかの脂肪を撃退

おなかまわりの脂肪を燃焼させるのに効果的なのが「ドローイン」という呼吸法。息を吸いながらおなかをへこませて15秒間キープし、息を吐きながら元に戻す、を繰り返す。腹筋運動を行なうより、手軽でどこでもできるのがポイント。ぜひ習慣にしてみて。

せっかくやせたのに、おなかだけポッコリ…、しかも体調を崩してしまっては泣くに泣けない。ダイエットは焦らず、無理せず、健康的に!【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】