5日、参考消息網によると、フィリピンは自国の漁業関係者に対し、中国が実効支配する南シナ海のスカボロー礁から離れるよう警告を出した。写真は南シナ海の地図。

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2016年8月5日、参考消息網によると、フィリピンは自国の漁業関係者に対し、中国が実効支配する南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)から離れるよう警告を出した。

スカボロー礁はルソン島から約230キロ離れた海域に位置し、フィリピンはこの岩礁の領有権をめぐって中国と対立している。フィリピンが申し立てた南シナ海の領有権をめぐる仲裁裁判では中国側の主張が退けられる結果となったが、中国は一貫して「受け入れない」との姿勢を取っており、今月2日には最高人民法院が出した「管轄海域に関する事案の解釈」を施行。同解釈には「外国漁船が中国の管轄海域で違法操業した場合、中国の刑法に基づき刑事責任を追及する」などの内容が盛り込まれている。

AFP通信によると、フィリピンは中国による妨害を避けるため、南シナ海の領有権紛争海域にある漁場に近付かないよう漁業関係者に伝えており、フィリピン外務省の報道官はこの問題について「中国がスカボロー礁を占拠していることは知っている。だから、漁業関係者が妨害を受けずにあそこへ戻れる方法が明らかになるまで待ちたい」と発言、「仲裁裁判の判決は明確だが、『現場の現実』とは一致していない」との考えを示した。(翻訳・編集/野谷)