専門家に聞いた!夏休みの自由研究の選び方

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夏休みもほぼ半ば、そろそろ夏休みの自由研究に頭を悩ませるころではないだろうか。「教えて!goo」にも「夏休みの自由研究」として、誰もやったことのないような、簡単で面白い自由研究を教えて、との質問が寄せられていた。そこで面白い自由研究の探し方を、株式会社学研プラス、学研キッズネット編集長の船城英明さんに聞いた。

■「自分」の「好き」から見つけよう

子どもだけでなく親も頭を悩ませるという自由研究だが、題材の見つけ方にポイントはあるのだろうか。

「研究テーマを探すときに大切なのは、まず『自分』を主語にして考えることです。『自分』が面白いと思うもの、びっくりしたもの、すごいと思うものを考えるのは『他人』が思っていることを考えるよりずっと簡単なはずです。また、自分が好きなことなら、研究で得られた発見や感動を上手に伝えたいという思いも強くなり、まとめにも一生懸命取り組むことができます」(船城さん)

自分が興味をもって取り組んだテーマなら、まとめに工夫をこらすこともおっくうではなく、むしろ楽しい作業になるという。では、誰もやったことがない、といった部分についてはどうだろう。

「本やWebサイトを参考にした実験だったとしても、まったく同じになることはまずあり得ません。実験を自分でやりさえすれば『誰もやったことのない』研究になってくれるはずなのです」(船城さん)

評価を気にしすぎたりせず、「自分」が純粋にやってみたいことに取り組んでみるのが一番ということだ。

■失敗こそが大チャンス

実験がうまくいかないこともあるだろう。そんなときはどうしたらよいだろうか。

「失敗したときこそチャンス到来です。失敗した結果は本にもWebサイトにも載っていないでしょうから、それこそ『誰もやったことのない』研究です。がっかりして放り出さず、手順や材料など失敗した原因を、しっかりと記録しましょう。そして、条件を変えてもう一度やってみましょう」(船城さん)

ここで、船城さんよりアドバイスだ。

「『変える条件は一つだけ』です。変える条件を複数にしてしまうと、もし実験が上手くいったとしても、何が成功の要因だったのか特定できなくなります。地道な作業になりますが、条件を一つずつ変えながら、実験と記録を積み重ねていってください」(船城さん)

失敗してもしょげることはない。失敗した記録がたくさん集まれば、1回で成功した実験よりもオリジナリティが高くなり、その分、素晴らしい自由研究になるとのことだ。こういう逆転の発想は、親も参考にすべき点だろう。

■研究テーマは身近にたくさん

最後に、数ある研究テーマの中からいくつか例を教えてもらった。

「『塩を使った、浮き沈み実験』は、濃度の違う塩水にいろいろな物を入れ、浮き沈みを確認することで、物によって同じ体積でも重さが違うことを知る王道の理科実験です。『10円玉をピカピカにしよう』では茶色になった10円玉に、家にある調味料や果汁をかけ、1時間後の様子を表にまとめます。酸について学べ、10円玉にかける物を工夫することでバリエーションも出せます。『ミニペットボトル空気砲』は、ペットボトルと風船で空気砲を作り、さまざまな大きさや重さの的のどれが倒れやすいのかを調べます。空気砲と的までの距離を測って記録することで、空気の力や性質を学ぶことができます」(船城さん)

「自分」を中心に据えることで、主体的な活動になる。そしてそこには、必ず「発見」がある。「発見」をすると必ず「感動」があり、「感動」があると、もっと知りたいという欲求が生まれる。こうした体験や喜びは、子どもたちのその後の人生に影響を与えることにつながるかもしれない。主体はあくまで子どもだが、テーマ探しで悩んでいる子がいたら上手にアドバイスしてみてはいかがだろう。

●専門家プロフィール:船城英明(ふなき えいめい)
株式会社学研プラス 学研キッズネット 編集長。学研の子ども向け書籍、雑誌の編集ノウハウを活かし、小学生、中学生向けに「『好き』を見つける、『好き』が見つかる」情報を届けるWebサイトを展開している。夏休みの特集コーナー 夏休み自由研究プロジェクトでは、多くの自由研究テーマを紹介している。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)