PARCO劇場は渋谷パルコのビル建て替えのため、2016年8月7日をもって一時休業する。43年にわたり若者文化を担ってきた情報発信拠点とあり、惜しむ声が多い。


PARCO劇場のハートが浮かび上がる座席

休業に伴い同劇場は若手の演劇活動を支援するため、クラウドファンディング「BOOSTER(ブースター)」でチャリティ企画を実施する。その名も「PARCO劇場建て替えの今しかできないチャリティプロジェクト。演劇を愛するすべての人に。FOR the THEATER LOVERS」。客席の座席や舞台の幕などを販売し、寄付金を集める計画だ。多くの人に愛されてきた座席や緞帳をただの「廃棄物」にしないために、同プロジェクトが始動した。

同劇場は故・寺山修司さん、故・蜷川幸雄さん、故・つかこうへいさん、美輪明宏さん、立川志の輔さん、三谷幸喜さん、工藤官九郎さんなどの脚本家や演出家が数々の作品を上映してきた。

今回、鄭秀和(ていしゅうわ)のインテンショナリーズをはじめとするクリエイター陣が座席を室内用に、幕をクッションにリメイク。椅子は1人用、2人用、3人用があり、値段は6万9000円から。座席の背もたれは長年の使用でハート形に色あせており、演劇人の間では「ハートが浮かび上がる空間」として知られている。有名演出家や名優などの多くのVIPが愛用した「G11」の座席も限定1脚、94万5000円で販売される。


多くのVIPが愛用した「G11」の座席

さらに、新進フォトグラファーが撮り下ろすPARCO劇場のメモリアル写真集「FOR the THEATER LOVERS」が限定出版される。表紙には同劇場の緞帳を装丁する。

売り上げ目標は150万円。収益の一部は演劇活動を支援するセゾン文化財団に寄付される。目標額に届かなかった場合、商品は発送するが、加工などにコストがかかるため寄付は見送られるという。

予約受付は8月5日から31日まで。

新渋谷パルコと新劇場は、ともに2019年のオープンを予定している。