しょっちゅう頬の内側を噛んでしまうのはなぜ?専門家に聞いてみた!

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美味しいものを気持ちよく食べているとき、不意に「ガブッ」と頬の内側を噛んでしまったことはないだろうか?

それなりに注意して食事していても、やはり少し気を抜いたとたんにまた噛んでしまい、繰り返し痛い思いをした人もいることだろう。「教えて!goo」にも「頬の内側を噛む」や「頬の内側(口の中)をよく噛むのですが」と、悩みが寄せられていた。口内炎を含め、口内の傷は激しく痛み、食事や会話にも支障が出ることもある。そこで、頬の内側を噛んでしまう原因や傷ができてしまった後のケアについて、東京銀座シンタニ歯科口腔外科クリニックの新谷悟先生に話を聞いた。

■噛んでしまう原因はさまざま

そもそも、何が原因で頬の内側を噛んでしまうのだろうか。

「口の中を噛んでしまう原因には、噛み合わせやストレスなど、さまざまな要因が関係しています」(新谷先生)

新谷先生によれば、疲れていたり、ストレスを抱えていたりすると、話をしたり、食事をしたりする際に口や頬、舌が正常な状態の時と比べて上手く動かず、つい噛んでしまうという。

ストレスは目に見えない分、どうしても対策が後回しになってしまいがちだ。仕事などで疲れが溜まっている人は要注意だ。

■体重が増えたことも原因に……

また、ストレス以外ではこんなことも原因として考えられるという。

「以前はあまり噛まなかったのによく噛むようになった人は、その間に詰め物や被せ物、歯を抜く、あるいは矯正治療などの歯科治療をして咬みあわせが変化していないかどうか、また、体重の増減や加齢などによって頬がたるんでないかチェックすることも必要かもしれません」(新谷先生)

体重の増減や頬のたるみも原因の一つとは……。女性にとっては厳しい現実を突きつけられる時かもしれない。

■傷を治すには清潔にするのが第一

頬の内側を噛んでしまった瞬間の痛み以上に痛いのが、傷ができてしまった後だ。最後に、新谷先生からうっかり噛んでしまった場合の対処についてアドバイスをいただいた。

「まず、頬の内側を噛んで口の中に傷ができたときは、なるべく口内を清潔な状態にすることが大切です。また、清潔な状態にするためには、うがいが最も有効です。市販のうがい液でもお水でもよいので、うがいの回数を増やしてください。口の中には、菌がいますので傷に細菌が入ると傷の治りが遅くなります。また、歯磨きも口の中を清潔に保つには大切です」(新谷先生)

そしてストレスや疲れのケアも忘れてはならない。

「十分な睡眠と入浴も大切です。疲れやストレスをとり、傷を治すホルモンの分泌が促進されれば傷を早く治すことができます。ビタミンが多く含まれた緑黄野菜の摂取もよいでしょう。特に、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンA、ビタミンCの4種類を意識してとりましょう。ビタミンB2はレバー・うに・納豆など、ビタミンB6はにんにく・バナナなど、ビタミンAはにんじん・ほうれん草など、ビタミンCはピーマン・ブロッコリー・いちごなどに含まれます」(新谷先生)

さらに、口内に傷がある期間は症状が悪化しないよう、辛いものや熱いものを食べるのは控えた方がよいそうだ。

口内の傷や口内炎の痛みは想像以上に長引くことも多く、食事や会話、歯磨きの際にも支障が出る。口の中にトラブルを持ち込まないためにも、頬の内側をよく噛んでしまう人はこれを機に、それぞれに合った対策を講じてみてはいかがだろうか。

● 専門家プロフィール:新谷 悟
医療法人優新会 東京銀座シンタニ歯科口腔外科クリニック 院長。国立山口大学・島根大学・富山大学医学部臨床教授、ならびに中国・井岡山大学医学部客座教授。前昭和大学歯学部顎口腔制御外科学講座主任教授、口腔がんセンタ−長。

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