先日、天皇陛下が生前退位の意向を持たれていると報じられ、日本国内はもちろんのこと、中国を含めた海外でも関心が高まっている。現在の皇室典範では生前退位に関する規定がなく、実現には典範の改正が必要。8日には陛下からのメッセージが国民に向けて伝えられる予定とされており、大きな議論が起きることになりそうだ。(写真は皇居、写真提供:(C)Chee−Onn Leong/123RF)

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 天皇陛下が生前退位の意向を持たれていると報じられ、日本国内はもちろんのこと、中国を含めた海外でも関心が高まっている。現在の皇室典範では生前退位に関する規定がなく、実現には典範の改正が必要。8日には陛下からのメッセージが国民に向けて伝えられる予定とされており、大きな議論が起きることになりそうだ。

 明治以降の近代における天皇制の大きな特徴は、生前退位ができないことのほかに、女性天皇を認めていない点にある。中国メディア・今日頭条は4日「古代の日本では、女性の地位はちっとも低くなかった なんと女性天皇が8人もいた」とする記事を掲載している。
 
 記事は、中国人にとって日本の女性は「毎日家事をこなし、家庭の中で夫に従う」という印象であるとしたうえで、確かに近現代においては「女性は結婚後、基本的に従属的な地位にある」と紹介した。

 そのうえで、「日本の歴史上、女性の天皇が存在した。しかも1人ではないのだ」とし、33代の推古天皇から117代の後桜町天皇に至るまで、10代8人の女性天皇が即位しており「その多さは、世界の歴史でも類を見ない」としている。

 記事は、女性天皇の存在を「古代日本では女性の地位が低くなかった」という理由に挙げるとともに、古代においては女性が結婚相手の男性を選び、家に招き入れる風習があったとも紹介。「日本は最初、母系社会であり、女性の地位は高かった。武家社会が形成される前、婦女は生産活動の中心だったのだ」と論じた。

 そして、儒家思想や律令制度を含む中国文化の渡来、武家社会の到来とともに女性の社会的地位がどんどん下がっていき、江戸時代中後期には最低レベルとなり、明治、大正、昭和においてもその従属的地位が根本的に変わることがなかったとした。

 8人いる女性天皇のうち6人は武家社会に入る前の古代に誕生している。確かに、当時の女性の社会的地位がある意味で近現代より高かったということを示す1つの証左と言えるかもしれない。「日本は典型的な男尊女卑の国」というイメージを持っていると思われる中国人にとって、女性天皇の存在は大きな驚きになるようだ。(編集担当:今関忠馬)(写真は皇居、写真提供:(C)Chee-Onn Leong/123RF)