「変態募集」「面接なし」「ナビサイト廃止」異色な新卒採用に優秀な学生が集まる理由

写真拡大

就職活動の定番である「面接」や「大手ナビサイト登録」をなくし、「変態」を募集している企業が話題になっている。

 面接を廃止、「変態」を募集

人材サービスを展開する「ビースタイル」だ。

同社が行っている独特の採用活動は以下のようなもの。

大手ナビサイトとの連携や「面接」「お祈りメール」などを廃止(2016年卒の採用から)「変態×真面目採用」と銘打った採用活動(2017年卒の採用から)

同社人事担当の兒玉有希さんによると「ナビサイトから集まるのは“人材サービス”のボタンをクリックした人がほとんど」だったそう。

aa

他の分野に興味のある人にも応募してほしかったため、ナビサイトに頼らない方向に舵を切ったという。

学生と社員の交流を重視

また“一発勝負”の面接は表面的な部分しか見えないため、これを廃止。

面接のかわりに、ゲーム、ランチ、飲み会、インターンなど、学生と社員がざっくばらんに交流し互いの理解を深める場を設けた。

その後は、学生が辞退しない限り最終選考の社長へのプレゼンに進むという流れになっている。

2016年卒採用時には400人ほどが選考に進み、最終プレゼンには約10人が臨んで5人の内定が出た。

その後1人も辞退者はなく、現在も社員として働いている。

また、合否を「お祈りメール(不採用通知)」で伝えるのではなく、それぞれの学生に実際に会って結果をフィードバックしているのも好評だ。

「アイデア」=「変態」

さらに、異色採用2年目となる今年は「変態×真面目採用」と銘打った採用活動を始めた。

2016-08-05_18h39_52

同社の求める人材は「アイデア、実行力、情熱」のある人。

そのうちアイデアは「変態」という言葉に、実行力を「真面目」という言葉に置き換えてこのキャッチコピーが誕生したそうだ。

 SNSなどの口コミで広まる

こうした斬新な採用活動は、応募がゼロになるリスクもあったというが、いざ箱を開けてみると、昨年は1,000人、今年は1,400から1,500人の応募があった。

「変わった採用活動」としてSNSなどで口コミで広がったほか、メディアに取り上げられるようになったことも動員に役立っているようだ。

内定辞退が大幅減少

さらに内定辞退率が大きく減少。一般的な採用活動をしてきた2015年以前には50%だった内定辞退率が2016年卒ではゼロになり、今年も辞退した学生はごくわずかだという。

兒玉さんは「大きなチャレンジでしたが、お互いに納得した上で内定が出ているので、辞退が減ったのだと思います」と話す。

インターンを経て内定を得た2017年卒の川守田明さんは、人材サービスを中心に40社から50社ほどにエントリーし、最終的にビースタイルへの入社を決めた。

bb

「インターンのほかに、土日に遊びに連れて行ってもらったりして、内定をもらう前から会社のことがよくわかりました。個性の強い社員が多くて楽しい職場だし、視野が広がるのを感じます。選考結果のフィードバックなど、こちらの意思に対して真剣に対応してくれるところにも魅力を感じました」と言う。

優秀な人材を獲得

また一般的な採用活動をしてきた2015年までと比べ、志の高い学生、高学歴の学生からの応募が多くなったそうだ。

「時代の新しい動きに敏感な学生が多いですね。従来の就職活動の形について、自分はこの就活でいいのかと疑問を持っている人たちが応募してきてくれています」と兒玉さん。

こうした考え方は「新しいスタンダードを作る」という会社の方針にも合致。

新入社員たちは「いいライバル意識を持って積極的に仕事をしています」(兒玉さん)という。

「今年は何を?」と言われる採用活動を

現在売り上げ50億円規模の同社だが、25年後には200倍の1兆規模への成長を目標にしている。

それにともない、人材についても数、質の向上を目指してチャレンジングな採用活動を続けていくという。

兒玉さんは言う。

「今年のビースタイルは何をやるの?と言われるような採用活動をしていきたいですね」

ccc

フェスや流行りのゲームを取り入れるなど、様々なアイデアがあるらしい。

今後の展開が楽しみだ。