日産、三角翼型EVスポーツ「Blade Glider」試作車をリオ五輪で公開。ウィリアムズF1の技術部門がバックアップ

写真拡大

 
日産自動車がオリンピック開幕直前のリオ・デ・ジャネイロで、三角翼形状のEV試作車「Blade Glider」を公開しました。ウィリアムズF1チームのグループ企業Williams Advanced Engineeringが技術的にバックアップしています。なおWilliams Advanced Engineeringは、2013年にNISMOと高性能市販車開発で協力すると発表していました。

【ギャラリー】Nissan Blade Glider EV 2016 (15枚)



「Blade Glider」という車名に聞き覚えのある人は、なかなかの自動車好きかもしれません。元はといえばこの車、日産が真っ黒なデルタウィング(2012年ル・マン24時間でトヨタにはじき出されてリタイア)や、真っ白なZEOD RC(ル・マン24時間レースを24分でリタイヤ)といった変態レーシングカーでル・マンに挑戦していた当時に"市販予定"モデルとして発表されていた変態コンセプトカーです。


量感的なテールのデザインとは裏腹に、思わず「なんじゃあこりゃあ」と言いたくなるナローなフロントまわりは、レトロ感のあった初代コンセプトデザインから、どとこなくF1や最新のLMPマシン(決してGT-R LM NISMOではない)的な精悍さを漂わせます。

大きく変わったのはドアの開き方。初代は斜め上前方に跳ね上げる、マクラーレンの市販車のようなドアだったのが、今モデルでは同じ跳ね上げタイプのドアながら前後が逆となり、斜め上後方へバンザイとばかりに開きます。なるほど前1人、後ろ2人という変則的な乗車人員のこの車なら、後ろへと跳ね上げたほうが確かに乗り降りはしやすそう。ただ一人で乗る場合、運転席に座ってしまうとドアに手が届くのかが気になるところではあります。

とは言え基本的なシルエットは2013年当時のままで、フォーミュラEにもバッテリーを供給するWilliams Advanced Engineeringの手によるバッテリーと専用クーリングシステム、さらに左右リアに内蔵する2基の130kWモーターで最高速190km/hで走行可能です。また駆動系にはトルクコントロールシステムを搭載し、左右トルクを変化させてアンダーステアを抑制します。

車体サイズは全長4300 x 全幅1850 x 全高1300mm。元のデザインから100mmも全長が伸びたにもかかわらず全体にコンパクトになったように見える理由は40mmも狭まったリアのボディワークにありそうです。

ちなみに、日産はリオ・デ・ジャネイロオリンピック公式スポンサーとして日産車4200台を提供するとともに、オリンピック会場にBlade Gliderを2台持ち込んでいます。1台はメイン会場内に展示し、もう1台はVIP、メディアの試乗用となる予定です。

下は2013年当時のBlade Glider