1940年(昭和15年)創業の老舗居酒屋『はれたりくもったり』。「箱うにの手巻き寿司」を目当てに訪れると、思わぬ美食がわんさか出現!

こんなお得な店があったのかと驚くこと間違いなし。新橋という気取らない街にあるが、「ここ美味しいよ!」と自信を持って紹介できる店である。



席に「箱うに」が運ばれて来た瞬間に歓声があがること間違いなし
生うに盛り放題の贅沢手巻きは予約してでも絶対食べるべき

まずは「箱うにの手巻き寿司」の魅力に迫りたい。「箱うにの手巻き寿司」とは、その名の通り箱うにから自分で好きなだけうにを盛り、手巻きにして食べられるという魚卵好きには堪らない一品である。

もはや説明するまでもないが…その贅沢手巻きの楽しみ方を紹介しよう。



「箱うにの手巻き寿司」(3〜4名分¥3,000〜4,000)※値段は相場により変動あり/1日前までに要予約

その日の朝、築地で仕入れる新鮮なうには、鮮度抜群でプリプリとした食感。海苔にご飯をのせたら、あとは箱から好きなだけうにを盛るだけ!

ご飯の上に、どんどんうにをのせていけるという高揚感は、なにものにも代えがたい。『はれたりくもったり』だからこそ味わえる楽しさである。

うにを「これでもか!」と巻いた手巻きはそのまま食べてうにの旨みを堪能するもよし、醤油、わさびを付けて味わうもよし。好みの食べ方で頬張ろう。

口の中いっぱいにうにの香りが広がり、食べた瞬間に次の手巻きの準備に入りたくなるはずである。


サービス精神旺盛すぎる!注文以上に盛られる刺身盛り合わせ



「厳選!天然鮮魚のお刺身盛り合わせ」
これ5点盛りなんです!「嘘でしょ?!」と驚愕必至の刺し盛りも絶品

うにだけでなく、全ての魚介を毎朝5時に築地で仕入れるご主人。お店の常連さんを含め一番人気のメニューは「お刺身盛り合わせ5点盛り」だという。「箱うにの手巻き寿司を頼んで、刺し盛りも頼めば、いろいろな手巻きが楽しめるのでおすすめですよ」との嬉しい提案も。

そこで注文したのが「お刺身盛り合わせ5点盛り」。しかしテーブルに運ばれてきた皿の上には、明らかに5点を越える刺身がのっている……。「なにか?」と言わんばかりに、平然としているご主人。どうらや間違いではなさそうだ。



銚子産の金目鯛は、一年中脂のノリがいいと評判!

一体どういうことなのか聞いてみると「当店では通常、お刺身5点盛りを注文していただいたお客様には、このくらいの量をお出ししているんですよ」とニコニコ語るご主人。もはやサービス精神どころの騒ぎではない。

刺身の種類はその日によって異なるが、この日は銚子産の金目鯛、長崎産のイサキ、北海道産の甘エビなど合計10点盛り!

そのビジュアルに圧倒されつつ、刺身を口に運ぶとこれまたびっくり。何を食べても旨い!旨い以外の言葉が見つからない。


高級魚ノドグロまでお得なんです!



「マグロのカマ焼き」
お酒もグイグイ進む!素材の味を活かした煮魚&焼き魚もご賞味あれ

ここまで魚がおいしいと全ての料理が気になり出す。おすすめの料理をご主人に伺うと一品目に登場したのは「マグロのカマ焼き」。カマとはいっても『はれたりくもったり』では、アゴの部分を使用。

マグロの頭の下アゴの部分に、頭と胴体を結ぶ筋、それがアゴと呼ばれている。大きなマグロ1本から1つしか獲れない希少部位なので、味わえる店も限られるそう。

アゴは、凝縮された旨みと豊富なゼラチン質、そしてたっぷりのった脂が特徴。焼くことでさらに旨みがアップし、まるで魚というよりはお肉を食べているような感覚に。これは入荷状況を事前に聞いてでも食べたい一品。



「ノドグロの煮付」

某有名テニスプレーヤーのひと言をきっかけにその人気に火が付いた「ノドグロ」。同店では煮付けが人気だ。

大ぶりのノドグロを贅沢にまるまる一匹姿煮に。長崎産ノドグロのもつ旨みを活かし、味付けはあっさり。

「あっさりしているけど、入れているものは他店とあまり変わらないよ。お酒、醤油、砂糖、みりん、ショウガ、ネギなどで40分ほど煮ています。魚に味をグッとしみ込ませるために30分ほど寝かせることがポイントでしょうか」とご主人。

ノドグロの、口に入れるととろけそうな食感に、箸が止まらなくなる一品だ。



日本酒の品ぞろえも充実!このつまみなら杯がどんどん進んでしまう

また、日本酒の品揃えが豊富なのも嬉しい。ご主人イチ押しは群馬県の『龍神 酒造』が手がける「龍神 純米大吟醸 夏ノ龍神」。他にも、『高木酒造』の「十四代」など名酒の数々が揃う。

ご主人の心意気を感じつつ、絶品鮮魚を肴に日本酒を楽しむ夜はいかがだろう?