画像は本文とは関係ありません

写真拡大

飼い猫に「本気噛み」されてしまった女性の体験談が怖すぎるとTwitterで話題になっている。「すぐに洗って消毒もしたけどだんだん腫れてきてる。傷じゃないところが痛い」と、猫に噛まれた傷口の写真付きで今年7月に投稿されたツイート。ここから恐怖の『パスツレラ症』体験談が幕を開ける…。

怖すぎる猫の本気噛み体験談


「実家の老猫16歳さんに本気噛みされてしまった」と傷口の写真を投稿した翌日には、包帯でぐるぐる巻きにされた手と点滴の写真がアップされる。手の甲の腫れた部分に膿が溜まったため、傷口から器具を入れて洗浄するという痛ましい治療を受けたようだ。



しかし、恐怖はこれだけでは終わらない。そのさらに翌日には、指と手首にまで膿が広がり、切開手術を受ける。「菌を出すために皮膚の下にガーゼを入れてトンネル作ってます」「これ以上の悪化したらもう完全に大きく開いて中をガシャガシャ洗います」と、あまりにも力技すぎる治療に、Twitterでは「ホラーかよ」と素直な感想が。

その後、鳥肌モノの治療を乗り越え無事症状は落ち着いたようだが、指の違和感や赤紫に変色してしまった皮膚の色はそのまま残ってしまうようだ。

パスツレラ症って何?


どうやらこの症状、『パスツレラ症』という感染症らしい。「犬や猫に噛まれて感染する感染症としては、患者数が多いもの」で、「免疫機能が低下している人では、重症化して敗血症や骨髄炎を起こし死亡することもあります」(共に横浜市衛生研究所HPより)という恐ろしい病気で、犬の約75%、猫のほぼ100%がこのパスツレラ菌を口内に保有しているとのこと。

犬や猫にとっては常在菌のため、まれに猫が肺炎を起こす以外には問題ないのだが、人間に感染すると一大事。今回の体験談のように皮膚が腫れて化膿する症状から、重篤な肺炎にまでつながりかねない。

こんなにも危険で、しかも菌が身近に溢れすぎている『パスツレラ症』に、「こんなにヤバいのか、知らなかった」「こんな恐ろしいのか。もっと周知してくれよ」「もう野良猫かまうのやめる」といった驚きの声があがっている。猫や犬を飼った経験のない人は、この体験談で初めて『パスツレラ症』を知ったというケースが多いようだ。

飼い猫や犬は、目に入れても…ならぬ、噛まれても痛くないほどかわいいもの。でも、ただの傷ならいいけれど、そこには恐ろしい『パスツレラ菌』が隠れているかも。噛まれたらすぐ病院に行く、猫の爪はこまめに切るなどの予防をしっかりして、安心のペットライフを送っていこう。

画像出典:Juri Knauth / Cat (from Flickr, CC BY 2.0)