幕張メッセで開催されている「AUTOMOBILE COUNCIL(2016.8.5〜7)」には、やや古めのクラシックカーから、子供の頃に憧れたような欧州車、最新の車両まで様々な年代のクルマたちが並んでいます。

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その中でも由緒正しいクラシックカーのクラブであるその名も「THE CLASSIC CAR CLUB OF JAPAN(CCCJ=日本クラシックカークラブ)」が展示していた「FORD A(A型フォード)」は1931年式で私の親と同世代。フォードではありますが、横浜生まれの日本育ち。現在はマツダの横浜R&Dセンターがある場所で、フォード車をノックダウン生産していた頃の一台なんだそうです。

この個体は、小林彰太郎さんも所有されていたものとのこと。

そして、このA型フォードに見慣れない部品を見つけました。

左リヤフェンダーに取り付けられた、一見燃料キャップのようなこの部品、一体なんでしょう?

特に動いたり外れたりするわけではありません。音やら液体が出てくるものでもありません。

正解は、ステップ=足掛けでした。

クラシックカーにはたまに見られるランブルシート。

クーペなどの車両の後部に補助席として追加されたシートがランブルシートですが、ここに乗り込むための足を乗せるためのパーツでした。

乗り込み方は、まずバンパーに右足をかけます。

次によっこらしょっと左足を左リヤフェンダー上まで持ち上げます。

左リヤフェンダーに一瞬立ちながら、右足を入れます。

で、ランブルシートに入り込みます。

座った感じは意外に快適。足元も普通に広く、屋根がない事以外は補助席というほど我慢を強いられるものとは感じません(雨の日を除く)。

ただ、見慣れない現在では、どう見てもトランクに乗っているように見えます。「あー、あの人きっと会社のお荷物だからトランクに乗せられてるのね」との誤解を招きかねません。

ちなみにこのクルマはフォードながら右ハンドルで左側通行で使用するためのクルマなので、このステップは左側にしかついていません。

今後、ランブルシートが復活する可能性はかなり低いと思います(っていうか多分ゼロでしょう)が、こういった一見ではなんだかわからないパーツなんかも、こういったイベントや愛好家たちが伝承していくのが自動車文化のひとつだろうなと感じました。

(clicccar編集長 小林 和久)

【クイズ】クラシックカー「フォードA」のこの部品はなんでしょう?(http://clicccar.com/2016/08/05/391169/)