試合後に「失点が多過ぎた」と語った手倉森監督。失点をひきずってしまったことがさらなる失点を引き起こしたと見ている。写真:JMPA/小倉直樹

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[リオ五輪グループリーグ第1戦]日本4-5ナイジェリア 現地8月4日/ブラジル・マナウス
 
 ナイジェリアとの初戦を終えて、会見に臨んだ手倉森監督はまず、大量5失点の要因をメンタル面にあったと語っている。

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「立ち上がりは相手にも勢いがあるぞというなかで、トップの13番(サディク)のところで収まって、そことトップ下のところで手を焼いた。その時に自分たちで対策を持つ前に、心理的に慌てだした。エリア付近、ディフェンディングサードでの対応が少し足が浮いていた。開幕戦によるものなのか、相手のクオリティによるものなのか、分析して落ち着いた対応ともう少しの強さを求めなければいけない」
 
 立ち上がりの連続失点に加え、さらには前半終了間際と後半の立ち上がりという気を付けなければいけない時間帯での失点に、指揮官もいつものチームではないと感じていた。
「引きずるな」と、修正へのポイントを挙げた手倉森監督だが、まさに次の試合は中2日で、すぐにやってくる。メンタルの立て直しは必須だろう。
 
「ゲーム中に失点したことを引きずっていた。3点差をつけられて引きずる。PKだったかどうか、という判定もあるが、自分としてもこんなに多く点を取られるジャパンじゃないというチーム作りをしてきたなかで、取られ方はスキルや戦術もあるかもしれないが、多少はメンタリティも関係しているだろうと。逆にこれをしっかり受け止めて次に引きずらせないことが大事。今度負けたら終わりだという危機感でたくましさを示したい」
 
 もちろん、あと2日のうちに大量失点した守備や、個々のメンタルの立て直しを図るのは難しい作業に違いないが、指揮官は「短期間での成長をやってみせます」と力強く宣言した。
 
 一方で、トラブルに見舞われながらも日本に世界の壁の厚さを見せつけたナイジェリアに対して、指揮官は「決して侮ってはいなかった」と述べている。
 
「ナイジェリアは遅れてきたとしても、オリンピックでタイトルを獲ったことのある国。逆に言えば1か月間ずっとキャンプをしてきたチーム力はあるんだと、チーム内でしっかり話をしてあった」
 
 手倉森監督は油断はなかったと強調するが、逆にナイジェリアの状況が大きく報じられたことで、やりにくさがあったことも吐露している。
 
「ともすれば、『コンディション的にアドバンテージがあるんだ』という周りの風潮がこういう結果をもたらしたのかなという気もしているし。まあ、終わってみて負ければ、なんとなく罠を仕掛けられたのかなという気にもなります」
 
 日本は、現地7日の21時にコロンビアとの第2戦に臨む。この試合に敗れれば、早くも敗退が決定する。それこそ、ナイジェリア戦を引きずっている暇はない。