手倉森監督、精神面の弱さを吐露…次戦までに「短期間での成長」を促す

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 リオデジャネイロ・オリンピックのグループステージ第1節が4日に行われ、日本代表はナイジェリア代表と対戦し、4−5で敗れた。試合後、同国を率いた手倉森誠監督が会見に臨んだ。

 試合開始7分に先制点を許すなど、守備陣が崩れた日本。大量失点を喫したことに関して手倉森監督は、「立ち上がりは相手も勢いがあるという中で、トップとトップ下のところで手を焼いた。その時に自分たちで対策を持つ前に心理的に慌てだした」と精神面での影響を挙げた。

 その上で、「ディフェンディングサードでの対応で、少し足が浮いていた。これが開幕から来るものなのか、ナイジェリアのクオリティに手を焼いたからなのかをしっかり分析する。与えた失点が少し多すぎた。そこは是正しなければいけない」と改善を誓った。

 次戦のコロンビア戦は7日。手倉森監督は「短期間での成長」を目指すと語り、一番のポイントとして「引きずらせない」ことを強調。次の試合では、「(失点を)しっかりと受け止めて、今度負けたら終わりだという危機感で挽回力を見せられれば」と得点を許した後のメンタリティの改善を求めた。

 対戦相手のナイジェリアは、ブラジル入国の際にトラブルが発生。出発が4度先延ばしとなり、ブラジル到着は試合当日となっていた。それでも手倉森監督は、「決して侮ってはいなかった。ナイジェリアはオリンピックでタイトルを取ったことのある国。チーム力はあるんだと、チーム内ではしっかり話をしてありました」と油断はなかったと主張。それでも、敗戦を受けて「何となく罠を仕掛けられたのかなという気にもなります」と落胆し、「コンディション的にアドバンテージがあるんだという周りの風潮」を悔やんだ。