普通の飛行機はラダー(方向舵)やエルロン(補助翼)、エレベーター(昇降舵)を利用して旋回しますが、テキサス大学のSampath Reddy Vengate氏は新たな操縦システムを模索しています。それは、翼に内蔵された「おもり」の移動で飛行機を旋回させようというアイディアです。
 

 
Vengate氏は重心が偏った荷物を無人機からターゲットに落下させる大会の中で、このアイディアを思いつきました。重心の偏った荷物を運搬するのはそれほど難しくなかったのですが、荷物を投下した後の無人機の方が操縦が難しかったのです。
 
大会には負けたVengate氏ですが、同時に彼は「いかに荷重の移動が無人機の舵に影響を与えるか」を思い知ります。また似たような操作として、超音速旅客機「コンコルド」は超音速飛行の際に燃料を前後に移して重心を移動し、エレベーターを補助しています。
 

 
そして、Vengate氏は独自に固定翼の無人機を作成しました。無人機は万が一を考えてラダーやエレベーター、エルロンを搭載していますが、最終的にはおもりを翼の端から端まで移動させる「質量アクチュエーションシステム」での航行を目標としています。
 
現在Vengate氏はAtilla Dogan助教授のサポートを受けて、チームで機体の開発を進めています。このチームによれば、重量の移動によって旋回する飛行機の航行は世界でも初めてなんだそうです。
 
このような旋回システムがはたして省エネ航行などに役に立つのか、今後の研究を楽しみにしたいですね!
 
Image Credit: University of Texas at Arlington
■Little airplane turns by throwing its weight around
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