現在アメリカや欧州/ロシア、それにインドなども探査機を送り込んでいる火星。その火星の衛星に日本(JAXA)は探査機を派遣しサンプルを持ち帰る計画があるのですが、読売新聞の報道によればその打ち上げが2022年から1〜2年ほど遅れる見通しなんだそうです。
 
JAXAは現在、火星の衛星「フォボス」に探査機を送って石や砂などを採取し地球に持ち帰る「サンプルリターン」を計画しています。このフォボスは直径21kmほどのじゃがいものようにゴツゴツした衛星で、もう一つの衛星「ダイモス」と一緒に火星を周回しています。
 
なぜこのフォボスに探査機を送るのかですが、火星の衛星はその起源が不明となっています。現時点では小惑星が火星の衛星になった説と、小惑星の火星への衝突でできたという説があり、サンプルリターン計画ではこの点の解明が期待されます。
 
JAXAの探査機はフォボスまで約3年かけて往復し、地球にサンプルを持ち帰る予定です。日本はすでに探査機「はやぶさ」の小惑星イトカワからのサンプルリターン計画を成功させており、現在は「はやぶさ2」が小惑星リュウグウを目指しています。一方、1998年に打ち上げた火星探査機「のぞみ」は火星周回軌道への投入に失敗しており、今回はそのリベンジが期待されます。
 
なお報道によると、JAXAの火星衛星探査機の遅れには破損してしまったX線天文衛星「ひとみ」のトラブル検証が影響したそうです。ただしひとみの代替機の計画が小委員会で了承されたことも同時に伝えており、足踏みはあったものの日本の宇宙開発は着実にその歩みを進めているようです。
 
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■火星衛星探査機、1〜2年遅れ見通し…JAXA
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160803-OYT1T50070.html?utm_source=rss&utm_medium=rss