レストランはつい食べ過ぎるのが玉にきず

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ダイエットの大敵は食べすぎだが、外食する時のとっておきの方法が見つかった。

店に入ってその場で注文するのではなく、事前にメニューを決めておき、食事の少なくとも1時間以上前に予約注文をすると、摂取カロリーを大幅に減らすことができるという。

お腹がすいていない時にメニューを決める

米ペンシルバニア大学のチームが研究をまとめ、市場調査専門誌「Journal of Marketing Research」の2016年6月号に発表した。

研究チームは、「食べる時に注文すると、すでに空腹状態なので、全般的に高カロリーの物を注文しがちになる。まだお腹がすいていない時にメニューを決め予約注文をしておくと、摂取カロリーが減る」という仮説をたてた。そこで、この仮説を立証するために、次の3つの実験を行なった。

(1)オンラインでの予約注文も受け付けるファストフードチェーン店の協力を得て、約1000人に朝の7時〜10時の間に、昼の11〜14時の間に食べるランチを予約注文してもらった。そして、食事のカロリー量を、ファストフード店で普通に注文してランチを食べた別の約1000人のデータと比較した。

(2)ある企業のカフェテリアの協力を得て、690人の従業員を午前10時までに昼のランチを予約注文するグループと、11時以降に予約注文、または食べる時に注文するグループにわけ、カロリー量を比較した。

(3)ペンシルバニア大学の学生食堂の協力を得て、午前中の最後の講義の前に昼食を予約注文するグループと、講義後、つまり昼食時間に注文するグループにわけ、カロリー量を比較した。

その結果、(1)の実験では、注文から食事開始までの時間が1時間離れるごとに、カロリー量が約38キロカロリーずつ低下した。つまり、仮に食事の3時間前に注文すると、昼食時に注文するより約100キロカロリー以上減るわけだ。(2)の実験では、両グループは平均42分の時間差があったが、早く注文したグループは平均約30キロカロリー低かった。(3)の実験では、カロリー差は最も大きく、講義前に注文したグループは平均約80キロカロリーも低かった。

その場で注文しても予約でも「満足度」は同じ

3つの実験とも、食事量やカロリー差が一番多く出たのは、メインのパンやおかず類ではなく、クッキーやフルーツなどのデザートとドリンク類だった。また、(2)と(3)の実験では参加者全員に「食事の満足度」を尋ねたが、事前注文組とランチタイム注文組との間で差がなかった。

同大のエリック・ヴェンエップス博士は「空腹になってから注文すると、衝動的に高カロリーの物を頼んでしまいます。事前に注文しておくと、劇的にカロリーを低下させることができるのです。しかも、満足度は同じです。企業の食堂やレストランは、社員や顧客の健康促進のために、オンラインで予約注文を受け付けるシステムを開発すべきです。また、私たちも少なくとも1時間前に何を食べるか決めておくとよいでしょう」と語っている。