アンカーでの起用が濃厚な遠藤。中盤の底で守備のバランスを取る。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト特派)

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 リオ五輪グループリーグ初戦を翌日に控えた現地8月3日、手倉森ジャパンの練習は冒頭15分のみ公開され、その後はマナウス入り後初めて非公開となった。キャプテンの遠藤航によれば、戦術練習は行なわず、アジリティとセットプレーに重点を置いた内容だったという。

 対戦相手のナイジェリアは同日午後に到着予定だったが間に合わず、試合当日にブラジル入りするという情報が流れている。しかし、遠藤は「相手のことは一切考えるな」と話す手倉森監督同様、自然体を貫き、自分たちの戦いに集中する重要性を説く。
 
「ナイジェリアも1か月前からずっと遠征をやっていると聞いているし、(現地入りが遅れる)影響はそんなにないと思います。僕らは僕らでやってきたことを明日出すだけ。相手がどういう状況でも気にせず、油断もせず、自分たち戦い方をしっかりやりながら勝点3を取りに行けばいいかなと」
 
 大事な初戦に向けて、「やり残したことはない?」と問われると、静かに、それでも力強く言葉を紡いでいく。
 
「コンディションは上がっていて、球際、運動量、前に行くスピードは(親善試合の)ブラジル戦をやってさらに良くなった感覚があります。ブラジル戦で出た課題はミーティングをやったし、どこがどう悪かったかは明確になっているので、ナイジェリア戦ではそこは調整されるはず。チーム一丸となって戦うだけです」
 
 ナイジェリア戦では、4-3-3を採用することが濃厚。遠藤はアンカーとしてナイジェリアの強力な攻撃陣と対峙することになるが、アジア最終予選も含めて何度も経験しているシステムだけに「問題はない」とアジャストに自信を見せる。
 
「僕たちはしっかり守備をしてカウンターを狙いながら、ボールも動かせるところを見せて行かないといけない。そう考えると、4-3-3がナイジェリア戦では一番ボールを動かすことができるフォーメーションだと監督が決断した。自分もそれは賛成だし、上手く3バックにしたりとか、自分が間で受けて前につけたりとか、良いイメージを持ちながらやれると思います」
 
 手倉森ジャパンは、ナイジェリア戦で五輪日本選手団の先陣を切る。当然、白星発進できれば、グループリーグ突破に前進するだけでなく、日本全体を勢いに乗せることにもなるだろう。遠藤は「勝点3を取って日本に明るいニュースを届けたい」と勝利を宣言。試合当日も、キャプテンとしてチームを力強く牽引してくれるはずだ。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト特派)

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