注射の施術は簡単、短時間だが(写真と本文は関係ありません)

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【とくダネ!】(フジテレビ系)2016年8月2日放送
「相次ぐ『プチ整形』トラブル」

目の下に注射で充填剤を入れて「涙袋」をつくったり、二重まぶたにしたり――。いわゆる「プチ整形」は、施術数の増加とともにトラブルも頻発するようになってきた。

技量の低い医師は批判されるべきだが、同時に施術を受ける側も、悲惨な目に合わないために前もって知っておきたいポイントがある。

充填剤が粒状に変形して取り出された

Aさんは4年前、目を大きく見せるために目の下にジェル状の充填剤を注入するプチ整形を受けた。「オリジナルの充填剤」と説明されて、涙袋をつくった。一定期間が経過すると注入剤はなくなると言われたが、逆に目の下はどんどん膨れ上がり、異物がある感覚が残った。施術した医師のもとを訪れて事情を訴えたが、とりあってもらえなかったという。

見た目だけでなく、健康被害も出た。番組内でAさんが「目をつぶって寝る」様子を再現したのだが、本人の「今、目を完全に閉じています」との言葉とは裏腹にどう見ても半目が開いたままになっている。プチ整形後、まぶたが完全に閉じなくなり、まばたきも不自由になった。光がまぶしくて、目が痛み涙が出ると嘆く。

Aさんはとうとう別の医師に、修正手術を依頼した。すると目の下からは、注入した充填剤が硬く粒状の塊に変形した状態で取り出されたのだ。腫れは引いたものの、まぶたを閉じられるようになるまでには時間がかかるという。

美容整形外科・川崎クリニックの高牟禮彰院長は、こう警鐘を鳴らした。

「注射は、(充填剤を)入れるのは簡単ですが、取るのは何十倍、何百倍も難しい手術です」

山本クリニックの山本豊院長は、施術としては比較的簡単な注射で「お金が稼げるなら」と考える医師が増え、それによってトラブルも増加していると指摘した。

安さばかり強調してくるのは危険

山本クリニックに、ひとりの女性がやって来た。「鼻を高くしたい」とプチ整形を希望するBさんだ。山本院長は、手術の手順や充填剤を説明した後、最も多くの時間をリスク説明に割いた。「アレルギーと、皮膚が腐るような壊死のような状況」の恐れがあるとして、そうなる前に「局所的な症状が出るので、その場合はすぐに連絡してください」と話していた。

充填剤を入れて鼻を高くする施術は、10分程度で終了した。

MCの小倉智昭「最近は高校生でもプチ整形って言葉を聞くんですよね」
森本さやかアナ「金額的に大分抑えられているので、若い人でもやりやすくなっています」

山本院長は、トラブルにはまる落とし穴となりやすい注意点を挙げた。まず、リスクに関する説明がなく「いいこと」しか言わない医師。次に、費用の話が先行する場合。例えば「キャンペーン中」「今日ならこの値段」といったアピールばかりしてくるのは危険のサインだ。最後に、「オリジナル」「当院だけ」というセールスポイントは、逆に症例数が少ないことを意味する。

先述のAさんも、施術前の医師からの説明はほとんどなく、「5万円という安さを強調された」と話していた。後悔しないためにも、しっかりとした事前の準備や見極めが、プチ整形を受ける人にとっては重要になる。