今こそ知りたい!市川染五郎さんが語る「ファンタジーな歌舞伎」の世界

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都市部や観光地を中心に、街中で見かける外国人観光客の数がまだまだ衰えない日本。

2020年には東京オリンピック・パラリンピックを控え、日本への海外からの熱視線が継続していきそうななか、観光客向けの仕事やボランティアなど、私たちの活動の幅もチャンスもどんどん広がっていくはず。

でもそのチャンスをつかむには、大事なことを忘れてはいけません。それは、“自分の国の文化に興味を持ち、知ること”。

いざ外国の人に質問をされたら、淀みなく答えられるようになりたいもの。

例えば、日本の伝統芸能の代表・歌舞伎。敷居が高い? 自分には難しすぎる? そんな先入観を取り払って、日本の文化にまずは自ら触れてみませんか?

■市川染五郎さんが語る、「歌舞伎はファンタジーの世界」!

<ファンタジーの世界・歌舞伎>

<他の芸能にはない事柄ばかり>

<興味を引く“何か”が絶対にある>

古典歌舞伎はもちろん、新作歌舞伎の創作にも取り組み、さらにはラスベガス公演も成功させた歌舞伎役者・市川染五郎さんは、監修された本『バイリンガルで楽しむ  歌舞伎図鑑』のなかで、自らが携わってきた歌舞伎の世界のことをこんなふうに表現しています。

染五郎さんの言う、その“何か”。実際に足を運んで見つけてみたいものですが、初心者にとってはそれもハードルが高く感じるものですよね。

そんな人は、本などから歌舞伎の世界に馴染んでみるのがベター。まずはそこから始めてみてはどうでしょう?

■ストーリーが難しければ、ビジュアルから入ろう!

歌舞伎といえば、目にも華やかな衣裳や“隈取”などのダイナミックで独特な化粧法など、ビジュアルインパクトの強さが特徴。

初心者にとってストーリーをじゅうぶんに理解するのは少し難度が高いものですから、まずはこういったビジュアル面から興味を持ってみるのも、歌舞伎の世界に馴染むひとつの方法でしょう。

染五郎さん監修の上記の本は、役者さんや衣裳、小道具などがオールカラーでドーン!と大きく掲載されていて、ページを捲っても捲ってもカラフルな色彩が目に飛び込んでくる。そのビビットさは、眺めているだけでも心が躍ります。

■外国の人に教えながら、自分自身も歌舞伎を知る方法!

何と言っても、この本の特色は”バイリンガル”という部分にアリ。文章すべてに英訳が、しかもレイアウト上、対比になるように掲載されていて、じつにわかりやすいのです。

実際に、筆者であり、歌舞伎の世界に精通する文筆家・君野倫子さん曰く、「(外国の)友人知人にはとても好評です。見たことのないものを見るので、食い入るように読んでいると聞いています」とのこと。

こういった本を通じて、外国の方に喜んでもらうだけでなく、自分自身も歌舞伎を知ることができそうです。

以上、日本の文化・歌舞伎に馴染むための一歩についてでしたが、いかがでしょうか?

君野さんは、「自国の伝統芸能などの知識に乏しい日本人は、海外の人からどう見られているのでしょうか?」という質問に、「自分の国のことを知らないというのは、とても不思議に映っていると思います」と答えています。

“日本ほど国民が自国の文化や歴史を知らない国はない”などとも言われますが、それは“恥ずかしいこと”を通り越してもはや“不思議なこと”だと思われているよう……。

国際化がさらに進展するであろう2020年に向け、そんな不名誉なイメージを払拭するべく、今年は染五郎さんの言う“何か”を見つけに、歌舞伎の世界に一歩足を踏み入れてみませんか?