夏の風物詩「入道雲」について、皆様どのくらいご存知でいらっしゃいますか? 空を見上げて、天高く登る入道雲を夏の風景と親しみを感じるのも素敵なのですが、入道雲は大気の不安定な状態により発生しているものなので、天気急変の予兆でもあります。局地的豪雨や集中豪雨という言葉がよく聞かれるようになったのもつい最近のこと。今年は一歩踏み込んだ知識で、空に浮かぶ入道雲を眺めてみてはいかがでしょうか。


入道雲ってどんな雲?

「空に浮かぶもくもくと沸き立つ雲」を誰もが思い浮かべることができるかと思いますが、入道雲とはどんな雲か、正確にご存知ですか? 実は、入道雲とは積乱雲の別名で、鉛直方向に大きく発達した濃密な雲のことです。わた雲(積雲)が大きく成長して雄大な積雲となり、更に発達したものが積乱雲と呼ばれます。また、「積乱雲」も「入道雲」も夏の季語ではありますが、俳句などの文学で使われるのは入道雲が一般的だそうです。なお、雲は形や特徴などから大まかに十分類されており、それを「十種雲形」と言い、世界の気象機関で共通分類とされています。


夏の風物詩と言われる理由は?

入道雲は地表と上空の温度差による対流性のある上昇気流から生じるのですが、夏の風物詩と言われるほどこの季節に見られるのが多い理由は、太陽エネルギーが他の季節よりも強く働き、上昇気流が頻繁に起こる為です。夏の入道雲は勢いがあり、1秒間に10m以上成長するとも言われているように、少しの間空を眺めているだけで、入道雲の発達する様子をはっきり見ることが出来ます。また、長く問題視されている温暖化や昨今のヒートアイランド現象による影響で発生頻度も高くなっているように思います。


入道雲は注意喚起でもあります!

夏の風物詩とはいえ、大気の状態が不安定になっている為に発生した入道雲は、さらに発達を続けて雷雨や局地的豪雨を引き起こす可能性があります。眺めた空に入道雲が発生していたら注意喚起と思って良いでしょう。また、外に出て次のような変化に気付いたら発達した積乱雲が近づいているサインです。「空が暗くなる」「冷たい風が吹く」「稲妻が見える、雷の音が聞こえる」これらを確認したら、間もなく雷を伴う大雨が降り、状況によっては竜巻などの心配もあるため、外出を控えたり、頑丈な建物の二階以上で待機することをお勧めします。


豪雨のサイン、見逃さないで

空が急に暗くなったり、冷たい風が吹いてきたり、遠雷が聞こえたり見えたりした場合、間も無く雷雨や局地的豪雨の恐れがありますよ! というサインです。空を眺めて夏を楽しみつつも、天災から身を守る知識も持ち合わせていたいものですね!