キングダムは、秦の若き王である嬴政(えいせい)と、大将軍をめざす信(しん)の2人を中心に春秋戦国時代を描いた物語/(c)原泰久/集英社

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人気マンガ・キングダムの連載10周年を記念した「キングダム展 in 佐賀」が佐賀県立美術館(佐賀県佐賀市)で開催中。初日の7月30日に、同作品の作者である原泰久氏とキングダムの大ファンであるケンドーコバヤシ氏、佐賀県の山口祥義知事がオープニングイベントに登場した。

【写真を見る】オープニングイベントに登場した作者の原泰久氏は、佐賀県基山町出身。出身地で開催される展示会に感動の様子

早朝から同美術館に集まった500人を超すファンに原氏は驚きと喜びを隠せない様子で、「出身地である佐賀県で展覧会ができることをとても光栄に思います。こんなに本格的な展覧会をやるのは初めてなので、ものすごく感動しています。(展示物について)マンガ1コマの絵を引き伸ばすのが不安でしたが、実際にできあがったパネルを見ると、線の力というか、エネルギーがすごく強く出ていたので、予想外にうれしかったです。繊細に描いていたところがすごく活きていたので、そういうところを見てほしい」と語った。

ケンドーコバヤシ氏は、「(集まった人たちを見ながら)お子さんから年配の方まで、幅広い人たちが一緒にキングダムを楽しんでいるんだと実感しますね〜」と話した。また、司会者から好きなキャラクターを聞かれると「最近、気付けばオギコを探している。あれは原先生の疲れやストレスがうみだした闇のキャラクターですね」と笑いを誘った。

同展の中で一番好きなのは、各キャラクターの印象的なセリフやシーンを抜き出しているコーナーと話す原氏。「パネルに厚みがあるので、引きで見ると立体的になっていて、すごくいい効果を生んでいる。そこだけ長時間眺めてしまった。龐煖(ホウケン)を怖く描けているかいつも不安だったけど、その龐煖を見たらちゃんと怖かった」と安心した様子。

また、春秋戦国時代を描いた理由について「漫画家になろうと思って、会社員を辞め、2年半ひたすら描いていた時期に、現代もの描くか、歴史ものを描くか悩んでいました。その時に、史記をきちんと読んで、史記のおもしろさに気付いて、そこからは一直線でした。史記の原文って『〇〇年 王騎が死んだ』とか、年表が1行ぐらい書いてあるだけ。でも、空白があるから自由に描ける。それで春秋戦国時代を選んだというのもあります」と語った。

同展では、カラー複製原画、カラーイラスト、絵コンテなどを多数公開。また、伝説の大将軍である「王騎将軍の矛」と「麃公(ひょうこう)将軍の楯」が九州初の展示となる他、キングダム連載10周年実写特別動画プロジェクトの映像や、10周年の歩みを飛信隊の軍師の河了貂(かりょうてん)が解説するコーナーなどがある。さらに、同展限定発売の「キングダム展in佐賀会場限定Tシャツ」(3240円)をはじめ、同展先行発売の「王騎軍入浴てぬぐい」(1080円)などのオリジナルグッズも販売している。入場は無料で、館内はスマホやカメラでの撮影も可能だ。

原画やイラスト、パネルを眺めていると、いままでのストーリーの感動がよみがえり、キングダム愛を一層強めるファンも続出している。期間は、9月4日(日)まで。壮大なキングダムの世界を体感できるチャンスを逃すな!【福岡ウォーカー編集部/鶴田知子】