いま先進国よりも先進的かも。バリ島ウブド暮らし【新連載・My Ubud Life】

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「神々の島」「最後の楽園」などのキャッチフレーズで知られるバリ島。日本では、リゾートアイランドとしてずっと一大人気を誇るバリ島ですが、今バリ島は、観光以外のところで世界から注目されています。
私が住むウブドは今、ヒーリングやヨガのメッカとなり、世界中からヨギ&ヨギーニ(ヨガをする男性&女性)、ナチュラル志向の人、ホリスティックな生き方をする人が集まってきています。さらにここはデジタルノマドのハブでもあり、起業家・社会起業家たちも世界中から集まります。そんなウブディアン(ウブドに住む人々)たちが織り成すこの国際的な社会は、意識高く、革新的で、人と自然に優しく、少し大げさに言うなら『未来の縮図』。魅惑の場所です。このコラムでは、そんなウブドの魅力をたっぷりお伝えします。
当たり前にオーガニックな街
ウブドは、バリ島の山岳地帯、火山に囲われ田園風景が豊かな地域で、壮大な棚田が有名です。あまり知られないことですが、「ウブド」という地名は、「くすり」という意味を持ち、古来から、神聖な場所として、バリ人が癒され、インスピレーションを求めてきた場所です。

Yoga Barn - ナチュラルライフそのものを提案する、ウブド一人気のヨガスタジオ
そんな背景もあってか、今やナチュラリストが集まるウブドのオーガニック人口の密度は、世界一高いかもしれない。そのため人気のカフェは大抵オーガニックで、「Wi-fiあります」の看板の隣に、「No MSG!(化学調味料使っていません!)」看板もよく見かけます。普通のレストランにもベジメニューが必ずあり、コールドプレスのグリーンスムージーや、ローフード、スーパーフードなど、とにかく体に良いものがセンスよく並びます。
そう、ウブドのオーガニックレストランは、「見るからに自然派!」というお店だけでなく、L.A.やサンフランシスコ、マイアミにあってもおかしくないスタイリッシュさがあるのが特徴的。オーガニックやヘルシー食が人の健康や自然環境に良いことは周知の事実ですが、あいにくそれだけでは流行らないのが資本主義社会の現実。個人的には、超自然派レストランも好きですが、オーガニックだから行く、というより、おしゃれなレストランはオーガニック、という方が、もっと幅広い層に響いて良いですね。
そんなカフェで使われるグラスは、ビール瓶やワインボトルをアップサイクル(リサイクルに付加価値をつけてデザイン性や機能性をUP)したもの。インテリアには、ボートの廃材をリメイクしたアップサイクル家具。そしてそこに集うウブディアンは、オーガニックコットンや、タイヤの廃材を使ったアップサイクルジュエリーなどをうまく取り入れ、職業関係なく、体裁に囚われず、自分の価値観を個性的に表現します。

Hubud - 世界的に注目されるウブドのシェアオフィス
Roam - ホテルとオーガニックビーガンレストラン一体型のシェアオフィス
クオリティ・オブ・ライフを犠牲にしない生き方
そんなウブドが大好きな私は、アジア太平洋の途上国の未来に変革をもたらす社会起業家を支援するEarth Companyという団体の代表を務めています。2年前からこちらへ拠点を移し、広がる自然を目の前に、開放的なシェアオフィスで、日々スカイプで他国の仲間たちとミーティングをしつつ仕事をしています。「キャリアを追求する=クオリティ・オブ・ライフを犠牲にする」がいつの間にか当たり前になったこのご時世、途上国のこの島は、その概念を覆します。ある意味、先進国よりも先進的かもしれない。

Onion Collective - 私が働くシェアオフィスは、宿泊施設、プール、レストランも併設
カフェで仕事をしていると猿がやってくることも
そして、人と自然に優しいもの、志高い人・試みに囲われて暮らしていると、こちらの意識まで自然と高くなってきます。こうして社会として成長していくウブドの姿は冒頭にもお伝えしたとおり『未来の縮図』のようで、とても魅力的です。もちろんウブドにも問題・課題はたくさんありますが、先進国がここから学べることも、たくさんありそうです。

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