イメージに合ったいい香りをまとえば“自分をイメージアップ”することもできる

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うだるような暑さの夏。いや〜な汗のニオイにサヨナラし、爽やかな香りを振りまきたい! でも、初心者はどんな香りの香水を選べばいい?

自分が好きな香りを選ぶのが一番だが、季節感も考慮したいもの。実は選び方を覚えてしまえば意外と簡単かつ嗅覚・視覚をフル動員すれば間違えることはないのだ。

前回の『脱・臭いテロ! “爽やかな香りの男”になる夏の香水入門』に続き、カリスマ香水スタイリストの“香水王子”こと坂本信介さんに教えてもらう!

ひと昔前、メンズは「渋い香り」が定番で、2006〜10年頃はそれが流行りでもあった。しかし今、そんな香りをまとっていると女子から「おっさん認定」されかねない。

ついでに初心者にとって「渋い香り」をカッコ良くまとうのはハードルが高すぎる。無理に通してしまうと…。坂本さんはこう断言する。

「香りはとても印象に残るものです。女性が好まないような香りをつけていれば生理的に嫌がられますね。しかも、もしそれがイヤな上司と同じ香りだったら…

同じ香りをかぐ度にイヤなイメージが思い起こされ、その記憶が補強されていった挙げ句、超絶嫌いになりそう(笑)。

「逆に、嫌われていても“いい香り”の香水をつけることで印象を良くすることも可能です」

香水には女子ウケする“いい香り”というのが絶対的にあるというのだ。まずは、それを覚えて参考にすべし!

■失敗しない! 香水購入の5ヵ条 in SUMMER

(1)ボトルは透明を狙え!

夏はシトラス系やグリーン系など、爽やかな香りが似合う季節。この系統の香水はたいてい透明だったり、中には氷をイメージしたデザインのボトルだったりもする。初心者は香水売り場をザッと見回した時、夏なら透明のボトルを目印に選ぼう。

(2)ダークカラーのボトルに手を出すな!

中身が見えないダークカラーのボトルは、夏の爽やかな香りとは逆。ウッディ系やタバコ系などパンチの効いた香りが多く、渋い男は演出できるが、失敗するとただのおっさんっぽい香りに…。初心者には難易度が高いため、香水を使い慣れてから手を出すことをオススメしたい。

(3)男はバニラ系・ココナッツ系を回避せよ!

男性が香水を買う場合、身近な女性や大好きな女優がつけていた香りに影響されることがある。しかし、男性がマネするにはちょっと問題が…。彼女たちは女性らしい甘いバニラ系の香りをつけている場合も多い。同じものをつけて許される男性は限られるので要注意。

(4)ユニセックスの香りをつけろ!

女子ウケが最も高いのはユニセックスの香り。しかも、同じ香水をつけていても実は性別で香りが異なってくるという。男女の皮脂量の違い、年齢、よく食べる物、喫煙の有無などが影響する。香りは肌質や体臭の違いで微妙に変化することを踏まえて、ユニセックスの香りを男性が使うと好印象を与える場合も。

(5)迷ったら夏限定品にすべし!

代表的なのはカルバンクラインの「シーケー ワン サマー」や「エタニティ」だが、各メーカーは夏向けの新商品をリリースする。何を買っていいかわからなくなったら、夏限定商品の中から選ぶのも手。尚、香り慣れしていない男性がデパートの香水売り場で購入する場合、10分もいると匂いがわからなくなり店員が勧めるがまま買って後悔…なんてこともある。その時は一度店を出るか、日を改めて鼻をリフレッシュしてから購入しよう。

■これって正解? 初心者の疑問に香水王子が答える!

Q1.汗のニオイは香水で消える?

A1.汗が酸化した嫌なニオイは、ベルガモットやレモンのシトラス系の香りで抑えることができます。加齢臭にも使えます。

Q2.香水が体臭と混ざって変なニオイにならない?

A2.白檀(びゃくだん)などのウッディ系は、加齢臭と混ざるとひと昔前のヘアトニックのような香りになります。夏場やオフィスでは特に嫌がられるタイプだと思いますので、体臭が気になる場合はシトラス系を選んだほうが無難ですね。

Q3.香り付きの制汗剤や汗拭きシートと併用していい?

A3.問題はありません。ただ、できれば無臭のほうが好ましいですね。香水は肌に直接つけるものですが、その肌が清潔でない場合はきちんと香らせることができません。汗拭きシートで汗をぬぐって、肌を清潔に保ってからつけると、本来の香りを漂わせることができます。

Q4.2種類の香りをつけてもいい?

A4.本場フランスのパフューマー的にいえば「絶対にNG」です。パフューマーも自分が作った香りにプライドを持っていますからね。それでも2種類つけたいなら、ケンカしない香り同士をつければいいと思いますが…初心者にはムリ(笑)。香水を5〜6本持ち始めて使いこなせる、中級レベルになったら考えてください。

Q5.3年前に買った香水はまだ使える?

A5.基本は1〜2年で使い切ってほしいです。それ以上経つと、退色していたり酸化したりするはず。退色したら、まずダメですね。スプレー部分が黄色くなっていてもダメ。ただ、香水によっては防腐剤が入っていて3年経っても使えるものもあります。かいでみて匂いがあったら使っても。

Q6.長持ちする香水の保存方法は?

A6.香りは高温と日光に弱いもの。絶対にダメなのは、車のダッシュボードです。冷暗所に置くのが一番。本当に香水がお好きだと、冷蔵庫に入れる方もいらっしゃいますよ。

Q7.女性に嫌われる香水の使い方は?

A7.気合いが入りすぎて、会う直前に香水をつけすぎることですね。前回も紹介した通り、香りは時間経過によって変化します。最初のアルコール臭が飛んで香りが肌になじむまでは20分ほど必要です。相手と会う20〜30分前につけることが最も効果的な使い方ですね。

Q8.職場で香水をつけてもいい?

Q8.業種や香水の種類によりますね。身につけるのが敬遠される職場の場合は、ムエット(匂い紙。香水売り場に置いてある、香りを試すための紙)に好きな香水をスプレーして、さり気なくデスクに置く使い方もできますね。

さあ、基本的な香水の選び方をマスターしたら早速ショップへGO! 来週はいよいよ実践編、効果的な香水のつけ方講座だ。

●取材協力/坂本信介さん

香水アドバイザーの第一人者、アメリカフレグランス財団認定 販売スペシャリスト。カリスマ販売員として培った“現場力”に注目され、香水のデモ販売やセミナー、商品やテナントプロデュースを任されるように。これまでにないフレグランスショップ『シュシュシェリー』 http://kk-galleria.jp/cherie を昨年『ららぽーとEXPOCITY』(大阪府吹田市)に立ち上げて話題に。“日本人が気軽につけられる香水”をコンセプトに、香水7種をラインナップした他、希少なアルガンバターを使った香り高いハンドクリームとボディミルクも話題になっている。

(取材・文/渡邉裕美 撮影/五十嵐和博)