2日、英科学誌ネイチャーが今年5月に掲載した中国河北科技大学の韓春雨教授の論文「NgAgo DNA一本鎖が導く遺伝子編集」について、「実験結果が再現できない」との声が広がっている。資料写真。

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2016年8月2日、中国寧波網によると、英科学誌ネイチャーが今年5月に掲載した中国河北科技大学の韓春雨(ハン・チュンユー)教授の論文「NgAgo DNA一本鎖が導く遺伝子編集」について、「実験結果が再現できない」との声が広がっている。

論文は発表直後、内外の注目を集め「ノーベル賞級」との呼び声も高かった。しかし、オーストラリア国立大学の研究チームが「1カ月間に何度も実験したが再現できない」と指摘。ネイチャー誌に対し「韓教授に元データを公開するよう求めてほしい」と呼びかけた。このほか米国、スペインなど複数の科学者も「韓教授の実験結果を再現できない」と主張している。中国国内の科学者たちも再現に成功していない。

これに対し、韓教授は中国共産党機関紙・人民日報の取材に「解説や回答をするつもりはない。外野の反応は気にならない。最も重要なのは実験と研究がうまくいくことだ」と話している。

ネイチャー誌は「論文の作者は実験の材料、データ、過程などを読者に明らかにすべきだ」と表明。河北科技大学は「1カ月以内に韓教授にしかるべき形で公開実験を求め、第三者に検証してもらう」としている。(翻訳・編集/大宮)