人間なら80歳!現役最年長警察犬「バロン号」が引退

7月22日、京都府警の警察犬である現役最年長のバロンが引退し、京都市上京区の府警本部の府警幹部からバロンの功績を称えられ、賞状が贈られました。

バロンは、2006年に警察犬として採用されたシェパードの雄です。
出動件数は995件で、2009年に伏見区で起きた空き巣事件では、容疑者が捨てたマスクや服を発見し、事件の早期解決に役立ちました。
その他にも、行方不明者の捜索やテロの警戒などでも活躍していたそうです。

バロンは現在12歳で、これは人の年齢でいうと80歳手前となり、そんな高齢の為に足腰の衰えが出ているのだそう。
バロンを指導した巡査長は「10年間お疲れさま」と労いの言葉をかけたそうです。

警察犬の引退後の生活とは

様々な事件の解決の手助けを行う警察犬たちですが、そんな彼らの引退後は、どのように過ごすのでしょうか?

警察署の施設で生活

警察犬には、警察が直接管理する直轄警察犬と、民間が管理し非常時に活躍する嘱託警察犬の2種類が存在します。
直轄警察犬は、警察犬全体の1割程度で、その引退年齢は特に規定がありません。
10年ほどで引退する犬がほとんどですが、直轄警察犬は警察が管理する犬で、国の所有物という扱いになるため、譲渡などはされません。
そのため、施設から出ることが禁止されており、基本的に施設内で生涯をとげます。

飼い主と生活

先ほど説明した民間で管理している嘱託警察犬は、指導した飼い主自らが家庭犬として引き取ることがあります。
長年人のために働いてきた警察犬は、残りの人生を静かで穏やかに過ごすことがほとんどです。
しかし、警察犬を訓練する飼い主には、新たに訓練しなくてはいけない訓練犬が存在します。
訓練犬への時間をたくさん必要としてしまうため、引退犬に時間をさくことができず、あまりケアされない犬がいることも現実です。

里親に出す

警察犬訓練所は警察犬の訓練を行う場所であり、引退犬をケアするための時間を作ることができません。
そのため訓練所の警察犬は、一般家庭へ里親として譲渡することがあります。

警察犬訓練所では、個人で飼育する犬を訓練所で警察犬にしてもらう場合と、訓練所自体が警察犬を飼育し訓練する場合があります。
訓練所で飼育する警察犬の場合は、一般家庭への里親募集によって引き取ってもらうことがあります。
訓練所によっては、余生を幸せに過ごして欲しいという思いから、里親になるための条件を厳しく設けていることが多いそうです。

引退後も様々な活動を行う

何度警察犬試験に落ちても諦めず、何度も何度も頑張って警察犬になれたラブラドール・レトリバーの『きなこ』の話をご存知でしょうか?
きなこは警察犬試験に合格した後、嘱託警察犬として活躍し、2013年3月に警察犬を引退しました。
警察犬を引退した後のきなこは、香川県の広報活動や県警での様々な啓発活動を行っています。
きなこの子供や孫も警察犬となっており、きなこのしてきた活動を引き継いでいるそうです。
このように引退した後も、地域の活動などで活躍している引退犬もいます。

まとめ

地域や国の安全のために活躍してきた警察犬。
引退後の警察犬は、その余生を様々な形で送っています。
ちなみに海外での引退した警察犬は、共に働いてきた警察官に引き取られることがほとんどだそうです。
何年も一緒に暮らし、行動を共にしてきた警察犬は、警察官にとって家族同然です。
警察犬自身も、引退した後も共に過ごすことを望んでいるに違いありません。

今まで人のために一生懸命働いてきた警察犬は、どんな余生の過ごし方を望んでいるのでしょうか。
人のためではなく、自分のために過ごす余生を送って欲しいと私は思います。