小西園子氏(撮影:Kaori Suzuki)

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【ファインディング・ドリー/モデルプレス=8月3日】第76回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞し、日本でもディズニー/ピクサー歴代興収No.1を記録した『ファインディング・ニモ』の続編、『ファインディング・ドリー』が日本にて公開中。前作の冒険から1年後の世界を描く本作は、忘れんぼうのドリーがただひとつ忘れなかった“家族の思い出”を探すため、ドリーの家族の秘密をめぐって、新旧キャラクターたちが大冒険を繰り広げていくストーリー。モデルプレスは今回、その『ファインディング・ドリー』が制作された米カリフォルニア「ピクサー・アニメーション・スタジオ」で取材を行い、“夢が叶う場所ピクサー”の秘密に迫った。

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◆“一生懸命”なドリーの姿が感動を呼ぶストーリー


 
主人公はナンヨウハギのドリー。忘れんぼうのドリーが唯一忘れられなかった“家族の思い出”と、その秘密を求めて、海の生物にとっては禁断の場所である人間の世界で大冒険を繰り広げていく。その目的さえ自分で覚えていられないほど、相変わらず忘れんぼうのドリーだが、それでもあきらめないで海を泳ぎ続ける“一生懸命”なドリーの姿は、観る者に感動と勇気を与えてくれる。

Vol.4はピクサーの創業当時から同スタジオを支える、小西園子(コニシソノコ)氏のインタビューをお届け。

◆創業当時のピクサーに右も左もわからず飛び込む


キャラクター・テクニカル・ディレクターの小西氏は、シミュレーションの部署に所属。「たとえば水の中に浮いているプランクトンが、ちゃんとちらちらと浮いているかシミュレーションをします。今回はタコ(ハンク)が特に大変でしたね」と笑顔で裏話を語ってくれた。
 
小西氏は7歳の時にコンピューターアニメーションに興味を持ち、映画館で『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(77)を観て衝撃を受けた。視覚効果の仕事に心奪われた小西氏は、それ以来、特殊効果の仕事に就くことが夢となり、17歳まで東京の武蔵野市で過ごした後、渡米。創業当時の「ピクサー・アニメーション・スタジオ」に入社することに。「大学の先生に紹介されたんです。世界で初めてのCGアニメーションを作るという会社が一緒に働く学生を探していると。だから最初は何もわからず、長編映画の3Dって何?の状態で、当時『トイ・ストーリー』を作っていたピクサーに入り、入った後、すごい会社だなと気づいて(笑)。でもそれは、人生で一番良かった経験でした」と述懐する。

◆「いろいろなことに興味を持つこと」が夢を叶える秘訣


 
そして、小西氏が言う「夢を叶える秘訣」は、「いろいろなことに興味を持つこと」だと言う。
 
「自分が歳をとってきた今、長年ほかの若い子たちを見てきて思うのは、映画を作るためにまずピクサーに入ることは、いい目標だと思います。そして、皆そういう夢を実際に持っていて、いいことだと思う。でも、そのほかにも自分の趣味とか興味とかは、必ず持っていたほうがいい。絶対いつかは、自分らしさが必要になってくることがあると思う。それを持っていないと、いろいろなことへの興味がわかなかったり、与えられた仕事だけで満足して動かないとか、そこから先に行こうとしないことは、もったいないことだと思うんです。せっかくいい環境が整っているところに入るのであれば、長く続けてほしいと思うんです」。
 
当の小西氏も技術部門の仕事のみならず、『カーズ』(06)ではピンク色の日本のレポーターカーとして声優デビューも果たしている。「社内で転職しているような感じですね」と照れ臭そうに笑う。好奇心旺盛な性格で「ピクサー・アニメーション・スタジオ」の門を叩いた彼女は、自分らしさを体現し続けて、小さい頃の夢を実現している。(modelpress編集部)

■『ファインディング・ドリー』



日本公開日:7月16日
監督:アンドリュー・スタントン
共同監督:アンガス・マクレーン
製作:リンジー・コリンズ
製作総指揮:ジョン・ラセター
原案:アンドリュー・スタントン

<あらすじ>
「ファインディング・ニモ」の奇跡の冒険から1年。カクレクマノミのニモの親友で、何でもすぐに忘れてしまう、忘れんぼうのドリーがただひとつ忘れなかったのは家族の思い出。「今度は僕がドリーを助けてあげる」──ニモと父マーリン、そしてカメのクラッシュや個性豊かな新しい仲間たちも加わり、ドリーの家族を探す感動の冒険が始まる。その秘密を解く鍵は、海の生き物にとっての禁断の場所=人間の世界に隠されていた…。