1日、中国・北京でスモッグを自然の気象災害と同列に扱うことが検討されているが、専門家の間からは否定的な見方が出ている。写真は北京。

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2016年8月1日、中国環境報によると、中国の首都・北京で、大気汚染が原因のスモッグを自然の気象災害と同列に扱うことが検討されている。

5月27日、北京市第14回人民代表大会常務委員会第27回会議で、「北京市気象災害予防条例(草案)」が審議され、スモッグを気象災害として扱うことが提案された。7月20日の第28回会議では草案の修正稿について2回目の審議が行われ、気象災害の定義が「大雨、大雪、寒波、強風、砂嵐、低温、高温、干ばつ、落雷、ひょう、霜害、濃霧、煙霧(スモッグ)などにより人身や財産、社会機能、生態環境に損害が生じる事案」と調整された。

スモッグを気象災害と同じように扱うことについて、中国工程院や環境保護部、中国環境科学研究院の専門家は、「スモッグは人為的な大気汚染によるものであり、自然に発生するものではない。人災を天災に置き換えるべきではない」、「スモッグを気象災害に組み込むことはマイナスの影響しか生まない」、「スモッグを気象災害として予防措置をとっている国などない」など、市の姿勢に否定的な見解を示している。(翻訳・編集/岡田)