ツラすぎ便秘にサヨナラ!「腸スッキリ」朝の新習慣 3つ

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暑い日が続き、水分補給を意識しているのに、便秘がひどく便がかたくて辛い……。

夏になると便秘の悪化に悩む女性が増える傾向にあります。「食事で食物繊維も摂っているし、水分も十分摂っている。ヨーグルトだって毎日食べているのになぜ!?」とモヤモヤしている方も少なくないはず。

そんな女性のために今回は、自らも30年近い頑固な便秘を解消した筆者が、朝のすっきり習慣を3つご紹介します。

■1:朝15分だけ早起きする

本来であれば、夏になると暑さに備えて汗をかき体温調整をするために自律神経が働きます。しかし、外の暑さにさらされるのは通勤時間のごくわずかだけで、あとはエアコンがきいた室内での生活をしている人が多いのが現実。すると、体は大きな温度差という不自然な環境に対応しようと交感神経が優位になってしまいます。

腸の働きは副交感神経が優位になったときに活発になるため、交感神経が優位になりがちな現代の夏は便秘が悪化しやすいのです。しかも、忙しい女性は起きた瞬間からあれもこれもと、頭の中も体も大忙し! これでは副交感神経はなかなか優位になりません。

そこで、朝は15分だけ早起きして“この時間は自分の時間”と決めて、好きなドリンク(出来れば温かいもの)をゆっくり飲んでリラックスしましょう。ここで注意すべきは、この時間帯は仕事や家事などのことは一切考えないこと。リラックスすると副交感神経が優位になり朝のすっきりにつながります。

■2:腰を8の字に回す

朝のリラックスタイムの終わりに、肩幅より少し広めに足を開き手は腰に。背筋を伸ばして立ち、8の字を描くようにゆっくりと腰を回し、腸を目覚めさせて蠕動運動を促しましょう。

体もまだ十分に目覚めていないので、ゆっくりと呼吸をしながら動作もゆっくりすることが大切です。

■3:冷めたおにぎりを朝食に?

朝食はわかめなどの海藻をよく噛んで食べましょう。日本は火山国ということもあり土壌に含まれるミネラルが少ない傾向にあります。そのため、日本人は昔から海藻を食べてミネラルを摂取していたのです。

ミネラルの中でもマグネシウムは便の水分を保ち、かたくなるのを防いでくれます。しかも、水溶性食物繊維も多く含まれているので、便の水分保持だけでなく、余分な糖や脂質の吸収を抑え、腸内環境も整えてくれるという優れもの。

その上よく噛まないと飲み込めないという性質もあるので、胃腸の働きを活発にするには最適な食材です。

“パンで朝食”の方が手早く感じるかもしれませんが、血糖値の上昇が早いため老化や肥満を促進するリスクも。おにぎりを前日に作っておいて冷めたおにぎりに海苔を巻いて食べればおにぎりの糖質もレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)となって

、血糖値の上昇も穏やかにかつ食物繊維様作用でさらにお通じにはうれしい朝食となります。

15分の早起きとリラックスタイム。腰回しとおにぎりで朝のすっきりが望めるのであれば試す価値があると思いませんか?

忙しい女性だからこそ、朝ほんの少しだけ自分の時間を作ってみてくださいね。

【筆者略歴】

SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

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※ AlexMaster / shutterstock