1日、韓国・東亜日報は韓国の母親たちの間でひそかに行われている母乳の個人間取引の危険性について報じた。資料写真。

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2016年8月1日、韓国・東亜日報は韓国の母親たちの間でひそかに行われている母乳の個人間取引の危険性について報じた。

完全に母乳だけで新生児を育てる「完母」の言葉は日本にもあるが、韓国にも「完母」に強いこだわりを持つ母親は少なくない。しかし一方で、高齢出産や健康上の理由などで子どもに十分な母乳を与えられない母親もおり、こうした母親をターゲットとした母乳の闇市場が存在する。インターネットで「冷凍母乳」の語で検索すれば、個人で母乳を売りに出している「母親」が何人も見つかる。ある「母親」は「家の冷凍庫に入れてある」という母乳53パックをまとめて5万ウォン(約4600円)で販売していた。

こうした個人業者に助けられている母親も当然いるわけだが、ネット取引される母乳はほとんど安全性が確認されていない。病院が複数のサンプルを入手し検査したところ、通常の数百倍の細菌やニコチン成分が検出された母乳があった。

安全な母乳を入手するためには、韓国に2カ所ある民間の「母乳銀行」を利用する以外にない。ここでは提供者の身元確認や疾病の感染有無の検査を経て、殺菌処理をした上で母乳が提供される。しかし価格はネット販売される相場の2倍ほどで、これが闇市場がなくならない大きな理由とも言える。

韓国政府はこの事態に、このほど国により「母乳銀行」を新設する法案を発議した。現在、この法案が国会を通過するかどうか注目されている。

これについて、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せた。

「私も頑張って『完母』をやろうとしたけど、他人の物を飲ませるくらいならと思って粉ミルクを使った」
「粉ミルクでも子どもは育つよ」
「買って飲ませる母親の気が知れない。安物にはちゃんと理由がある」

「粉ミルクを飲ませることに罪悪感を抱かせる社会がおかしい」
「政府がやることが信用できるかな」
「母乳の提供者が酒を飲んでいるか、何を食べたか、分かるわけがない。その検査結果は信じられるものなんだろうか」

「この社会では何一つ信じられない。そのうち偽の母乳工場ができる」
「無理に完全母乳で育てるのは間違った母性だ」
「そうやって育てた子どもが親不孝になるんだ」
「何から何まで、売る人間がいれば買う人間もいるんだね」(翻訳・編集/吉金)