つければOKってワケじゃない!プロが実践する「マイナススキンケア」って

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世の女性は、365日常に美肌でありたいと考えているはず。筆者ももちろんその1人です。

しかし、「1万円の化粧水、3万円の美容液を使っているのに肌の調子がイマイチ……」ということってありますよね? それひょっとしたらアイテムを使いすぎているのかも!

そこで今回は、メイクアップアーティストの筆者が、使うアイテムをあえて減らす“マイナススキンケア”をご紹介します。

■スキンケアアイテムが肌の負担に!?

「シミ・シワ対策もしたいし……使えるアイテムはすべて使いたい!」と思うのが普通。しかし、肌免疫が落ちているときは、肌への作用する力が高い美容液やクリームでさえ肌への負担となっているのです。

肌の調子が悪いな……と感じるときは、キメが乱れていたり、肌は非常に敏感になっている状態。いつもは問題なく使用できる美容液やクリームも、肌のバリア機能が低下しているときに使用すると、肌に良いとされている成分も、肌は“刺激”と認識してしまうのです。

そのため、“肌の停滞”を感じたときは、立ち止まって一旦見直す必要があります。

■停滞期は「最低限アイテム」でケア

何をやってもよくならないいわゆる“肌の停滞期”には、思い切って使うアイテムを最低限まで減らしてみましょう。

最低限のアイテムは、化粧水+乳液、もしくは化粧水+クリームのみ。美容液などの肌にとっての栄養補給は一旦おいておき、まずは“保湿”をメインに考えます。

化粧水は、複数回にわけてつけることを推奨しますが、2回やればOK、3回やればOKという定義は、万人に当てはまるわけではありません。

そのときの肌状態によって、量やつける回数も変動すると考えるのが自然。筆者の場合、肌の調子が悪いと感じたときは、プッシュ式の化粧水を1プッシュずつ4回にわけてつけることもあります。

一気につけるのではなく、1回分をなじませたらしっかりとハンドプレスをし、2回目、3回目……とつけてきます。決して肌をこすらないようにしましょう。顔を手のひらで覆うようにしてつけていくのがポイントです。

最低限のケアで赤みやかゆみ、ヒリつきなどの異変が落ち着いてきたら、少しずつ様子をみながら普段のケアに戻していくといいでしょう。

■生活面も見直して!

肌免疫が落ちているときは、体力が落ちていることが多いのも事実。自分では疲れている意識がなくても、体や心が疲れていて自律神経のバランスが乱れ、肌に変化があらわれるのです。

そんなときは、高価な美容液よりも休息が1番の美肌の鍵になります。

「肌の調子がイマイチ……」と感じたときは、規則正しい生活とバランスのとれた食事、そして体の内側からリラックスするのが第一です。

肌はとっても正直です。「調子がイマイチだな……」と感じたら、1度“マイナススキンケア”を試してみてはいかがでしょうか。

【筆者略歴】

※ 黒木絵里 ・・・ 外資系化粧品メーカー2社、某大手ヘアサロンのメイクセクション統括を経験後、独立。Eri Kuroki Make-up solution代表となり、育成やマニュアル監修、大手企業のセミナーのほか美容ライターとしても活動中。

【画像】

※ puhhha / Shutterstock