ご近所トラブルは、風邪に似ている部分がある。処置を間違えてこじらせると大変なことになるが、早めに適切な対応を行えば、深刻な事態を避けられる可能性が高い。

千葉県のDさん(50代男性・自営業)が遭遇したのは、このコーナーでも何度か紹介している「ペットの鳴き声」をめぐるトラブルだ。Dさんの対策は――?

引っ越したらペットOKの物件で

サラリーマン時代、内房線のA駅近くのアパートで単身赴任生活を送っていたころの話です。

ほぼ新築、駅近でセキュリティーなどもしっかりしていることもあり、住人の多くは女性。私の部屋のお隣も20代くらいのOLさんでしたが、あいさつした感じも普通にちゃんとした方で、「これなら面倒なことはないだろう」と安心しておりました(昔住んでた安アパートで隣人に悩まされたので、こういう物件を選んだのです)。

画像はイメージです(jacinta lluch valeroさん撮影、Flickrより)

ところが、ひとつ見過ごしていたことがありました。こちらのアパート、ペットOKだったのです。

お隣さんは、大きな犬を飼っていたのですが、これが夜になるとワオンワオン、結構な声で鳴きます。私の仕事は朝早かったものですから、これが結構なストレスで......。

直接言ったら角が立つので

なんとか私が困っていることを伝えたいと思ったのですが、やはりこういうことは直接言うと角が立ちます。さきほども書きました通り、過去にご近所トラブルで悩まされたこともありましたので、できるだけ穏便に解決することを第一に考えました。

管理会社を通じて苦情を申し立てる、ということも検討しましたが、これも告げ口をしたように取られる可能性があります。

いろいろ悩んだ末、郵便受けに手書きのメモを入れておくことにしました。「大変申し訳ありませんが、鳴き声で夜眠れないことがあります。犬なので鳴くのは仕方ないと思いますが、少し声を抑えていただけると......」と、できるだけ丁寧な文面、低姿勢な内容にしました。

こちらが丁寧に伝えるのが一番

すると翌日、お隣の女性から「ご迷惑おかけしまして申し訳ありませんでした。以後気を付けます」とのお返事が、私の郵便受けに。事実、以後鳴き声は(ゼロではないですが)劇的に改善しました。

また、しばらくして廊下でお会いしたときにも直接謝罪していただき、それからというものの良好なご近所付き合いを築くことができました。

トラブルに巻き込まれたときには、誰もが腹が立つでしょうが、ぐっと抑えて丁寧にお伝えすれば、よほど相手がおかしな人でない限り、うまく解決できるように思います。