SNSを中高年に勧める植松晃士さん

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 世の中のオバさんたちに健康かつ美しく生きていくために、ファッションプロデューサー・植松晃士さんがアドバイス。今回は、SNSについて語ります。

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 皆さま、ご機嫌よう。

 突然ですが、皆さまの携帯電話は、そろそろスマホに移り変わってますか。私自身、通話はガラケー派ですが、流行に乗り遅れないようにスマホとの2台持ちをしています。

 スマホは主に、写真日記用。『インスタグラム』というアプリは写真メーンなのでお手軽ですし、人に見せたくないかたは“非公開”を選べば、備忘録としても活用できます。

 例えば、ある日のインスタグラムには「月曜日は眠いです…」というコメントとともに、ふと目に留まった紫色のお花を一輪。たったこれだけで過去の出来事をさかのぼって私にだけわかる、ある記憶を呼び起こせるのでとても便利です。

 気になったお洋服や、雑誌で「素敵!」と思ったコーディネートをアップしておけば、お買い物計画にも役立ちます。

 私のお友達の中には、“お薬手帳”の小さな文字を写して「今日は腰痛」といったコメントとともにアップして、後日の健康管理に役立てているかたもいます。

 若い世代にはこのインスタグラムやLINEが人気で、大人はFacebook派が多いとか。

 高年になると、SNSとかITとか、アルファベットの単語を聞くと、反射的に「無理!」と、尻込みしてしまいがちですが、多少は新しいもの、流行っているものを取り入れないと、人間、印象が古ぼけていってしまうものです。

 小学生の頃、宿題で書いていた絵日記を思い出しつつ、トライなさってみては? それに周囲を見渡してみれば、必ず1人や2人、親切なITオバさん、オジさんがいらっしゃるのでは?

 そういうかたは、「ねぇ、インスタグラム教えてくれる?」のひと言を、手ぐすね引いてお待ちです。絶対に親切に教えてくださるはずです。現代の最新技術を身につけられる(そんなに大げさなものではありませんが)うえに、コミュニケーションの糸口になって、一石二鳥。

 それにインスタグラムに写真をアップするために自分の生活の中に何かきれいなもの、素敵なものを探そうとする行為自体が、日常を輝かせてくれます。

 普段は全然、気づかなくても、スマホ片手に写真を撮ろうとご近所を数歩歩けば、名前もわからないお花やらお散歩中の猫ちゃんやら、「あらかわいい」といった小さな感動がたくさん転がっています。いつもなら知らずに通り過ぎている光景が突然、小さな幸せ的な輝きを放ってくれたら、素敵でしょう?

 それにインスタグラムではいろいろなメーカーがキャンペーンをやっていて、写真を投稿すると豪華賞品が当たることもあるんです。こういった懸賞に的を絞って、テーマに応じた素材(この場合は写真ですね)を撮りためている強者もいるのだそうです。

 私も愛用しているハッシュタグという機能はとても便利です。調べたい単語の前に♯をつけて、例えば「#京都」と入れて検索すると、その単語を含んだコメントが検索画面で一覧できるんです。

 一般のかたの投稿ですから、好みもさまざまだし、玉石混交ではありますが、お店の情報は地図もすぐに出てくるから、本当に便利。

 SNSの世界は今後もどんどん進化していきますから、始めるなら、「今!」。使い方は驚くほど簡単ですので、むしろ、いろいろなことを思い出せないかたに向いているように思います。

 オバさん、万歳!

※女性セブン2016年8月11日号