乳がん発見、6割が自分!セルフチェックのポイントは?

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【乳がん特集 Vol.2 セルフチェック】

 乳がん特集第1回では、乳がんの見つけにくい胸「デンスブレスト」について紹介しました。デンスブレストに限らず、マンモグラフィによる乳がん検診では、必ずしも100パーセント異常を発見できるわけではないという衝撃的な事実が判明しましたが、それでは乳がんが発見される状況にはどのようなケースが多いのでしょうか。

◆乳がん発覚の最多ケースは“自己発見”

「実は、乳がんが発見される状況でもっとも多いのは自己発見なんです。最新のデータでは、56.1パーセントの女性が、検診ではなく自ら異常を発見していると報告されています」(東京クリニック・志賀千鶴子先生、以下同)

 さらに検診時に自覚症状があった人を加えると、症状の自覚率は62パーセントに跳ね上がります。これは、検診による発見率(自覚症状あり、なしを含め)33.9パーセントの2倍ほどの数字。日ごろのセルフチェックがいかに重要か、とても顕著に現われています。

 目に見えてわかる乳がん特有の症状としては、異常乳頭分泌や皮膚のくぼみ、潰瘍などの症状が代表的です。
⇒【画像】はコチラ ※閲覧注意 http://joshi-spa.jp/554517

◆皮膚の炎症と誤解するケースも

 ここまでの症状が乳房に現われれば、さすがに誰でも違和感をおぼえるはず。ただし、中にはこんな患者さんもいるというのです。

「乳首の周辺の皮膚が膿みただれて、誰の目から見ても明らかに異常な状態で検診に来る方もいます。『どうしてこんなになるまで放置してしまったの?』と聞いても、ちょっとした炎症だと思っていたから……、などとあっけらかんとされているんです」

 そこで、簡単にできるセルフチェックの方法を志賀先生に伺いました。

◆今すぐできるセルフチェックのポイント

●触る
右の胸は左手でチェックします。その際、右手は頭の上に。左手を開いて、指の腹で乳房を撫でて調べます。ゴロッとした感じや他より硬いところがあれば要注意です。左胸は右手で同様に行います。

●見る
皮膚の赤み、ただれ、くぼみが乳がんの症状であることがあります。

●チェックする時期
月経が終わった頃に定期的にチェックしてください。入浴時に手のひらで胸を洗うのも、セルフチェックになります。

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 日々忙しくて観察する余裕がなかったり、ちょっと異常を感じてもなんとなく怖くて直視できなかったり……。さまざまな理由でセルフチェックを怠っている女性は少なくないはず。乳がんの死亡率は決して高いものではありません。重篤な症状が出る前に、みずからの目で早期発見をすることが重要なのです。

【志賀千鶴子 プロフィール】
東京クリニック 乳腺外科の医師。乳がん検診と乳がんの診断、手術、治療が専門。
東京クリニック HP(http://www.tokyo-cl.com/)

※次回は、乳がんの遺伝とリスクを減らす方法についてです。

<TEXT/波多野友子>