睡眠不足で将来「うつ病」に!? 子どものイライラ・無気力を防ぐ熟睡のコツ

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大人にとっても子どもにとっても、睡眠の重要性は言うまでもありませんが、夏休みは、気も緩み子どもの生活リズムも崩れがち。つい親子で夜更かしなんてこともありますね。

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でも、子どもの睡眠不足は心身共に悪影響を与えることがわかっています。

今回は『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴が、米ヒューストン大学の研究をもとに、睡眠不足が子どもの将来に与える悪影響についてお話します。

睡眠が足りないとどうなる?

ヒューストン大学の病理心理学者キャンディス・アルファーノ氏は、子どもの感情面や心理的なリスクに的を絞って、7歳から11歳までの子ども50人に、一時的に睡眠を制限するという実験をしました。

その結果、睡眠不足は、否定的な感情を引き起こし、楽しいはずの経験も素直に受け取らないなどの発見がありました。

実は、この実験では、たった二日の睡眠不足で、子どもは楽しい出来事にも無気力になり、出来事の詳細もあまり覚えていないという結果になったのです。

彼らの睡眠が十分足りている時はこれらの傾向は消えました。

睡眠が足りていない時には、子どもが不機嫌だったり、反抗的だったり、逆に覇気がなかったりするのは、多くのママが経験しているのではないでしょうか?

なぜ十分な睡眠が必要?

アルファーノ氏の調査によると、睡眠と精神面の成長はリンクしていると言います。

例えば栄養不足が続けば、必ず身体のどこかに不調が出てきますね。そのため、親は子どもの栄養に日々気を配って献立を考えているはず。睡眠もそれと同じです。

もし長期にわたって睡眠不足が続くと、身体に栄養が不足するのと同様に、精神面の不調が出てくるのです。

常にイライラして落ちつきがなかったり、不注意による怪我や失敗が増えたり、記憶力が落ちて大事なことを覚えていられないなどの悪影響が起こります。

そして、そういう状態が慢性化すれば、将来子どもがうつ病や不安障害や精神的問題に苦しむリスクが大きくなるということなのです。

睡眠不足のせいで、子ども時代の楽しい経験や出来事が、子どもを精神的に成長させないばかりか、うつ病や不安障害を引き起こすリスクを高めるとしたら悲しいですね。

子どもに必要な睡眠時間は?

睡眠の大切はわかりましたが、では、いったい何時間くらい子どもを寝かせればいいのでしょう?

どの研究でも子どもに必要な睡眠時間はほぼ同じです。下記の時間を参考に、子どもの就寝時間と起床時間を決めましょう。

ただ、睡眠時間を確保するために昼まで寝ていてもいいのかというと決してそうではありません。人間の身体は、日を浴びて目覚め、夜の訪れとともに休むようにできています。

・1歳までの乳児…14〜15時間:昼夜関わらず寝る

・1歳〜3歳…12〜14時間:生活リズムができてくる

・3歳〜6歳…10〜12時間:活動的になり心身ともに著しく成長する

・7歳〜12歳…10時間〜:心身共にさらに成長し体力・知力がつく

・12歳以上…8時間〜:大人と同じように活動できる

子どもに質のいい睡眠を与えるために

睡眠については、その時間とともに質も大切になりますね。しっかり熟睡させることが大切です。

そのためには、

・就寝時間と起床時間を決め、スケジュールを守ることで生活のリズムを作る

・昼間、十分身体活動をさせ、肉体的に適度な疲労を与える

・夕食をしっかり食べさせる おなかがすくと眠れなくなる

・寝る前に、興奮させるようなTVやDVDや絵本を見せたり、活動をしない

・きつすぎたり緩すぎたりしない身体に合った寝間着を着せる

・寝返りをうったり動き回れるような睡眠環境を整える

・普段から早寝早起きを心掛ける

夏休みは旅行や帰省などで、生活リズムが崩れがちになりますが、子どもには、できればいつも通りの時間にベッドに就かせるようにしましょう。

<参考>Mail Online