2016年7月10日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。

写真を見ると、かわいい子狐の姿が確かに捉えられている。武蔵野稲荷神社に飾られている彫刻のようだ。

武蔵野稲荷神社? いったいどこ? Jタウンネット編集部が調べてみると、東京都練馬区にある神社らしい。西武池袋線江古田駅の近くだ。早速行ってみることにした。

「かわいいw」だけじゃない何か!?


武蔵野稲荷神社の狐(写真はすべてJタウンネット編集部撮影)

池袋までは地下鉄で行き、西武線に乗り換えた。江古田駅で降りて、線路沿いに数分歩くと踏切があり、そこを通り過ぎると、鳥居が見えてきた。赤い幟が並ぶ参道を進むと、立派な門がある。「随神門」と書かれた額の両側に狐の姿が見えた。



門をくぐり、本殿に参拝して、振り返って「随神門」を見ると、こちら側にも狐がいた。つまり「随神門」の正面と裏側の2階部分に、10数匹の狐が飾られているのだ。子狐もいれば親狐もいる。少し年老いた姿もいる。それぞれ微妙に表情が違う。確かに「かわいい」。



練馬区教育委員会編「練馬の神社」によると、本殿の建っている小高い塚には、1477年、江古田・沼袋の戦で太田道灌によって滅ぼされた豊島軍の塚との言い伝えがあるそうだ。また塚には白狐が十数匹も棲んでいたので、「白狐塚」とも呼ばれていたらしい。ある時死んだ子狐を埋めて供養し、幼児がよく育つようにと祈ったという。そのため「子守塚」とも呼ばれているとのこと。



稲荷神社はもともとは農業の神様で、狐の色や尻尾の形が収穫期の稲穂に似ていることから、狐が神様の御使いとされている。そういえばよく見ると、武蔵野稲荷神社にかたどられた狐も、背景の稲穂も、黄金色に輝いている。なんとも縁起の良さそうなデザインである。



江戸時代から明治に入ると、稲荷神社は商売の神様として信仰を集めるようになる。武蔵野稲荷神社も、商家や事業家からの商売繁昌などの祈願が多いという。黄金色のイメージが増幅されて、なんだかガッチリ儲かりそうなパワースポットに進化していったのだろうか。

「随神門」を見上げ、黄金色に輝く狐を見ているうちに、たんに「かわいいw」だけじゃない何かを感じる。これこそパワースポットと言うべきだろうか。

ツイッターには、狐について、こんな声も寄せられていた。

たしかに、ポケモンの中にいてもおかしくないキャラクターと言える。ピカチュウほどではないが、相当にかわいい。

筆者はスマホを取り出し、「ポケモンGO」を起動してみた。案の定、武蔵野稲荷神社の鳥居、本殿など、数カ所がポケストップに設定されていた。近くに数種類のポケモンが潜んでいるようだ。

「ひょっとしたら新種? 稲荷神社の狐も仲間入りしているのだろうか?」と、筆者は緊張して、身構えた。


随神門の前で、ドードーに遭遇

しかし残念ながら、狐タイプのポケモンは発見できなかった。ドードー1匹、ニョロモ1匹、キャタピー1匹を捕獲しただけだった。


武蔵野稲荷神社本殿前


武蔵野稲荷神社参道