1日、テレビ朝日「報道ステーション」では「体操 内村航平の"団体愛"五輪金へ"変化"の4年間」と題し、リオデジャネイロ五輪に出場する内村航平にスポーツキャスター・松岡修造氏が行ったインタビューの模様を放送した。

2012年のロンドン五輪では、個人総合で金メダルを獲得するも、団体総合では銀メダルに。鉄棒やあん馬で落下するなど内村本来の演技を披露するには至らず、その試合後「オリンピックには魔物がいた」という言葉を残した。

そんなロンドン五輪について、「その時はリオのことを考えていなくて、そこですごくいい演技ができて金メダルが獲れたらもう僕は体操辞めてもいいかなって正直思ってた」という内村は、今回のリオ五輪に向け、松岡氏から「魔物を倒しにいくリオだと勝手に想像していた」と訊かれると、「ここ2年くらいで魔物の正体って何だったんだろうって本当にたまに思って、辿り着いたところが自分で作り出してたものだったんじゃないか」と明かした。

「ロンドンオリンピックの時だけ"人生で最高の演技をしてやろう"って思ってた」と振り返った内村は、「その時点でまずいつもと違うことをやってしまっている。そこがまず違った」と具体的に説明。「”オリンピックだから"っていうワード、自分多いなみたいなとか。"オリンピックだからとかじゃない"って考えているうちに”(魔物の正体は)これか!”みたいな」と"魔物の正体"を明かした。

その上で内村は「オリンピックっていうものを特別視しないこと」と話したが、「そこが一番難しい」と苦笑い。それでも「ロンドン終わってからは常に人生最高の演技を求めてやって、世界選手権も毎回それを思ってやっていかないとできないなっていうのを感じた。次のオリンピックでも人生最高の演技はしたいと思ってるので、そこがいつも通りになりました」とサラリと話し、否応なしに期待を抱かせた。