カフェインは独自の覚醒作用から朝に飲んでシャキッと目覚める目的に使用される。しかし夜に近い時間帯に摂取すると健全な睡眠を妨げるのも確か。そこで先だって紹介した「ボス デカフェブラック」のような”デカフェ”風潮がブームに。そんな中、伊右衛門シリーズから『特茶カフェインゼロ』が登場。しかし、これ、そもそもカフェインのない麦茶がベースで緑茶ではない。

■そもそも麦茶にカフェインは入っていないからカフェインゼロは当たり前!

サントリーの「伊右衛門」と言えば美味しいペットボトル茶としてお馴染み。その美味しさをそのままに「特茶」としてケルセチン配糖体由来の”体脂肪を減らすのを助ける”トクホ機能を追加したものを発売、通常のお茶よりも高価だが、緑茶で美味しく痩せられるという期待を込めて人気だ。


そんな中、”体脂肪を減らすのを助ける”トクホ機能はそのままにという触れ込みで登場したのがサントリーの『特茶カフェインゼロ』(500ml・希望小売価格 税抜170円・2016年8月2日発売)である。なるほど、伊右衛門クオリティーでのデカフェ緑茶かと思って期待したのは記者だけではないと思うのだが。


フタを開けてみればこれは麦茶。正確には大麦ブレンド茶。うーん、これはいかがなものか。そう、この『特茶カフェインゼロ』は緑茶ではないのである。しかしそもそも麦茶はカフェインゼロ。大麦の他に、はと麦、玄米、大豆(黒豆を含む)、ハブ茶、柿の葉、昆布、椎茸、白米が含まれたブレンド茶とはいえ、それもむしろカフェインが入っている方が珍しいラインナップ。


では緑茶でデカフェ=カフェインゼロは不可能なのかというと、キリンから2014年に「カフェインゼロ生茶」というものが出ているので、不可能な話ではない。なのにデカフェ・ブームのこのタイミングで実質麦茶のこの『特茶カフェインゼロ』は少々ずるい気がする。寝しなに飲んでも問題ないのは当たり前、麦茶(大麦ブレンド茶)だから。


もちろん「特茶」流れで言えば”体脂肪を減らすのを助ける”トクホ機能はうれしいもの。寝しなに飲める特茶は、何となく眠っている間に脂肪が減りそうな気もしないではない。おやすみ前の一服としての健康茶として良いだろう。


それではもやもやした気持ちを抱きながら、飲んでみよう。見た目は麦茶ブラウン。麦の香ばしさだけではない、複雑な香ばしさが入り混じり、飲むと麦茶よりは刺激的な口当たり。ほうじ茶に近い味わいだ。ブレンド茶が好きな人には高品質なブレンド茶としてオススメできる。夜の水分補給源としては適しているだろう。ただ麦茶の優しい味に慣れている人にとっては少し刺激がある。


勝手に誤解してテンションを上げたのが悪いのだが、正直気持ちは下がり気味。実質麦茶なのに”カフェインゼロ”を前面に押し出す作戦がどうにも納得いかない。まるで糖類ゼロを謳う焼酎のような…。寝しなの緑茶のバリエーションが増えてくれると思ったので、残念に思った。