ちょっと心配な水不足……節水しながら洗濯するコツを専門家に聞いた

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関東では今年、梅雨にあまり雨が降らなかったこともあり、水不足が心配されている。数年前にも九州地方で、給水車が出動したりプール授業が中止になったりしたことがあったが、どうやら今年の関東地方は、その時よりも深刻な状態らしい。ゲリラ豪雨だのなんだのと、巷では結構降っているのではと思う人もいるだろう。しかし、ダムのあたりで降っていないので、貯水率がかなり減っているのが現状なのだ。しかも、梅雨が明けてしまっては、今後もまとまった雨は期待できない。各々が節水を心掛ける必要がありそうだ。

暑さも厳しくなってくるこれからの時期、シャワーも浴びたいし、汗で汚れた洗濯物も洗ってさっぱりと着たいのが心情だろう。そこで、節水しながら洗濯する方法はないのか、ライオンのお洗濯マイスターの山縣義文さんに尋ねてみることにした。

■お風呂の残り湯を洗濯に利用

節水のためとはいえ、洗濯しないわけにはいかない。汚れた洗濯物は、溜めておくと菌が増殖する。では、節水しつつ洗濯するにはどうすればよいだろうか。

「最も効果的な方法は、お風呂の残り湯を利用することです。お風呂の残り湯はおおよそ200L、十分お洗濯可能な量です」(山縣さん)

水の冷たい冬はともかく、夏はあまり残り湯を使わないという人もいるかもしれない。だが、上手に活用することで節水につながるのであれば、やらない手はない。

「お風呂の残り湯には、皮脂汚れや菌などが含まれるため、洗うときだけに使用し、すすぎにはきれいな水道水を使用しましょう。汚れや菌などが気になる場合は、除菌効果のある液体酸素系漂白剤を洗剤と一緒に併用するとよいでしょう。ちなみに、残り湯を『洗い』の工程で使用すると、平均で月約1,800Lの節水になります」(山縣さん)

夏場はシャワーだけで済ませるという人もいるかもしれないが、洗濯のことを考えると、あえて湯をためて入るという選択肢もアリだろう。

■すすぎが1回で済む洗剤を使用

他にもっと工夫できる点はないのか聞いてみた。

「すすぎが1回(もしくは短時間)で済む、超コンパクトタイプの液体衣料用洗剤を使用することです。洗剤には汚れを落とす成分として界面活性剤が配合されていますが、商品によって使われている界面活性剤の種類が異なります。超コンパクトタイプには、泡切れがよく衣類に残りにくい界面活性剤が使用されていることが多いです」(山縣さん)

節水できてもすすぎ残しがあっては元も子もない。そんな時におすすめなのが、超コンパクトタイプの洗剤なのだ。ちなみに洗剤は、たっぷり使えばよく落ちるというものではないので、適量を使うようにしよう。その結果、時間も水も、電気代さえも節約できることになる。

まとめ洗いで回数を減らすことも、大きな節水ポイントだ。普段、何の気なしにしている洗濯だが、ちょっと意識すればかなりの節水につながる。今回のような水不足の状況でなくとも、常日頃から恒久的に節水を心掛けていきたいものである。

「教えて!goo」では、「全自動洗濯機の節水方法」ということでみんなの意見を紹介中だ。

●専門家プロフィール:ライオン お洗濯マイスター 山縣 義文
工学博士。家庭向けおよび業務用洗浄剤の研究・開発に約30年携わった後、お洗濯マイスターとして活動。日々のお洗濯を楽しく、快適に行っていただけるよう、技術や研究に基づいたノウハウをわかりやすくお伝えしています。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)