東京で買う、旅みやげ vol.004 透けるフランス焼き

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【月曜日 16:00更新】
丁寧に作られた日本各地のイイモノを揃えたショップが東京にもたくさん。作り手や産地のストーリーを知って手にすると、より旅気分を味わえる、とっておきのお土産をご紹介。

お菓子でもない、料理でもない。「フランス焼き」ってなに?

フランス焼きカップ(桐箱入り)2個入り3780円、1個入りは1944円

「多治見 フランス焼き」とインターネットで検索しても、出てくるのはフランス料理や焼菓子ばかり。
この目の前にある透き通るような美しい白の磁器は、持ってみると驚くほど軽くてすうっと手のひらになじむ感覚が心地いい。作られているのは美濃焼の産地として有名な岐阜県多治見市。フランス焼きカップ、とりあえずその名前が気になる。

「江戸時代から作られていた技法で、フランスを中心とした海外に輸出されて人気だったので、通称フランス焼きと呼ばれていたそうです」と、ビームス ジャパンスタッフの太田友梨さん。型に流し込んで成型して、仕上げるのはほぼ手作業、ガラスのように繊細な薄さで作るのはとても高度な技術が必要なのだそう。

ビームスのスタッフが偶然出会った江戸時代の技が、平成によみがえる

カップの底に光を当ててみると、富士山がくっきり

実はこの一見シンプルなカップの最大の特長は、底に隠されていることを発見。明かりに透かして見ると富士山のモチーフが浮かび上がり、なんともおめでたいサプライズ。
「最盛期の明治時代には、芸者の顔が透かしのモチーフになっていて、海外で大変流行したそうですよ」
しかし、今の日本ではほとんど需要がなく、つくられなくなっていたところ、ビームスのディレクターが別件で訪れた多治見市の工場で偶然フランス焼きを発見。この技術でオリジナルの商品をつくれないか、と交渉して誕生したのだとか。

フランス焼きが入っている桐箱には、同じ富士山のロゴマークが金箔で箔押しされていて、ザ・日本という感じ。おめでたくキリリとした佇まいはお祝いの贈り物としても喜ばれそう。

今夜はこの器に日本酒を入れて、月見酒でも楽しみたい気分。ぐっと飲みほして底を見上げれば、月明かりに富士山が透けて見えるかも。



BEAMSは創業40周年を機に“日本”のまだ知られていないさまざまなモノ・コト・ヒトに光を当てて紹介するプロジェクト「BEAMS “TEAM JAPAN”」を立ち上げた。その中で、新宿のBEAMS JAPANは世界にJAPANを発信するための拠点となるショップとして2016年4月にオープン。東京人はもちろん外国からの観光客も多く、早くも新宿の名所に。

東京都新宿区新宿3-32-6 B1F-5F
TEL.03-5368-7300
営業/1F-5F11:00〜20:00/猿田彦珈琲8:30〜22:30/クラフトグリル11:30〜23:00(22:00LO) 不定休

WRITING/YUKO MUKAI(OZmall) PHOTO/KAZUHITO MIURA