31日、韓国メディアによると、韓国の旅行会社が、このところテロ事件が相次ぐ危険地域への海外旅行を「在庫処分」のため利用客らに強く売り込んでいる。写真はトルコの観光地。

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2016年7月31日、韓国・MBCテレビによると、韓国の旅行会社が、このところテロ事件が相次ぐ危険地域への海外旅行を「在庫処分」のため利用客らに強く売り込んでいる。

記者がある旅行会社を訪れ、各地でのテロ事件に続き軍のクーデター未遂が起こったトルコ旅行について尋ねると、こんな答えが返ってきた。「夏の旅行シーズンにこんなに安かったことはない。むしろチャンス」。観光に支障が出ることもなく、旅行にはまったく問題がないという。さらに同社の窓口の男性は、最近津波が起こったタイ・プーケットを薦めてきた。「誰も行かないから手厚くもてなしてもらえるし、津波が去った海はとてもきれい」というのだ。

別の旅行会社社員も、トルコは「北朝鮮の核の脅威がある韓国よりも危険度が低いと考えていい」と語り、トルコ旅行の相場が今までにないくらい下がっているとして「トルコに行く人はクーデターを起こした軍に感謝すべきだ」とまで言う。

しかし韓国外交部は7月16日以降、トルコ全域について「旅行の取りやめと現地からの撤収を勧める」赤色警報を発令している。旅行会社はこれを受け、押さえておいた航空座席などが売れ残ることを懸念し、あの手この手で「在庫処理」に乗り出しているのだ。

外交部関係者はこうした状況に「政府としても悩みが多い。安価なチケットで危険な地域に行けば、それだけテロや事件・事故に巻き込まれる可能性も大きくなる。自制してほしい」と呼び掛けた。

この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「安くなった旅行代は皆さんの命の値段ですよ。はした金で命を売りますか?」
「やはり布団の外は危険がいっぱいだ」
「軍のクーデターに感謝、津波の海がきれい…旅行会社の宣伝文句に鳥肌が立った」
「これは営業ではなく犯罪行為。この旅行会社の社員を捕まえて刑務所に入れるべきだ」

「原発事故が起こった日本にも、チャンスだと旅行する人がたくさんいた。韓国人は安けりゃ良しだからな」
「そんなにトルコ旅行がチャンスなら、旅行会社の社員みんなでトルコでワークショップでもすればいいじゃないか」
「こういう旅行会社に制裁を加えることはできないのか?安全と命が何より優先だよ」
「これが韓国の現実。自分の家族でさえなければ問題なしという意識」

「こういう時にトルコ旅行について聞くこと自体がまともじゃない」
「消費者の判断に任せればいい。何か起こると他人のせいにする文化にはもううんざりだ。これで問題が起こってもトルコや韓国政府のせいではないし、旅行会社のせいでもない」
「みんなが安いことを知ってるこの状態で行くのはさすがに恥ずかしい」(翻訳・編集/吉金)