中国メディア・今日頭条は30日、中国四大古典名著の1つとされる「西遊記」が日本の昔話である「桃太郎」を模して作られたものであるとする説が日本にあると紹介するとともに、この説に対して真っ向から反論する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・今日頭条は30日、中国四大古典名著の1つとされる「西遊記」が日本の昔話である「桃太郎」を模して作られたものであるとする説が日本にあると紹介するとともに、この説に対して真っ向から反論する記事を掲載した。

 記事は、「桃太郎」が室町時代に生まれたとされ、数百年にわたって日本の少年の精神世界で生き続けるとともに、現代ではさまざまなコンテンツの題材として用いられていると紹介。そのうえで、中国人に親しまれている「西遊記」は「桃太郎」と似ている部分が多く、桃太郎よりも作られたのがやや遅いことから、「一部の日本人学者が『西遊記』は、『桃太郎』を模したものであると主張している」と伝えた。

 この主張に対して記事は、「西遊記」が「大唐西域記」などや民間の伝説に基づく、現存した人物を用いた作品であり「中国の歴史的要素やロジカル思考が色濃く出ている」と説明。一方で、「桃太郎」からは日本文化の影を見ることはできず、「完全なる想像」によって創作されたものであるとした。

 また、文豪・魯迅と深い交友関係を持った内山書店の創業者・内山完造氏が両作品を比較していたことを紹介。玄奘三蔵がお供を連れて聖域に向かい、艱難辛苦を経た末に経文を得るという「精神文化の発展」である「西遊記」に対し、「桃太郎」はお供を連れて「鬼ヶ島」に行き財宝を略奪する「日本人による多民族への教化、統治意識が表されている」と論じていたと伝えている。

 両作品の関連性についてはそれぞれの立場によって様々な意見があるものと思われる。「桃太郎」が勧善懲悪の物語なのか、記事が言及するように「略奪」の物語なのかの判断は、個々の考え方にも大きく左右されるはずだ。それはともかくとして、「桃太郎」が日本人の心に、「西遊記」が中国人さらには日本人の心に、少なからぬ影響を与え続けてきた「名作」であることは間違いないのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)